6月26日に有楽町朝日ホールで行われた「テレワーク・デイズ2018 プレイベント」に行って来ました。
これは総務省を始めとする政府が開いたイベントで、出勤せずに自宅などで仕事ができる「テレワーク」を推進するためのもので、7月に実施される「テレワーク・デイズ」を前に、機運を盛り上げるのが狙いだそうです。

テレワーク・デイズ~くらしを変える、働き方。~

まずは主催者や特別協力団体によるフォトセッションが行われ、中には野田聖子総務大臣、小池百合子東京都知事の顔が見えました。
続いて会場が暗転。テレワーク・デイズを周知するドラマ風のPR動画が流れ、冒頭では桜井日奈子さん演じる女子高生と父親との心の距離が描かれます。ですが、父親がテレワークを始めたことで家族と過ごす時間が増え、結果的に娘との距離も縮まる、といったテレワークのメリットを謳う内容でした。最後に「くらしを変える、働き方。」というキャッチコピーが流れ、動画は終了。

主催者の挨拶

主催者である政府代表として、野田聖子総務大臣と世耕弘成経済産業大臣、小池百合子東京都知事が登壇。

野田聖子総務大臣は「テレワークを推進する上で重要なのは企業の意識改革。ICT(情報通信技術)を利用すれば時間を有効活用できる。テレワークという働き方が特別なものではなく、当たり前になることを願っている。」と熱弁。また女性活躍担当相としての立場からも「子育て中の女性就業率が7割になるなかで、仕事と家庭の両立に悩む女性が増えているが、テレワークがその悩みを解決できる。」と続けられました。

世耕弘成経済産業大臣は「自分は今日、朝の閣議に出席し、一旦家に帰ってテレワークをしてきた。そしてこのイベントに出席というのが本日のスケジュール。」と、自らテレワークを実践した働き方を披露。国会答弁の勉強も率先してテレワークで実施されているそうで、「これまでの古い働き方では日本の成長は望めない。通勤時間もコストと考えればテレワークのメリットは必然。」と訴えていました。

小池百合子東京都知事は「長時間労働イコール勤勉という体制・意識から抜け出すべき。これからは育児や介護と両立できる働き方が必要。それには通勤時間をずらして満員電車の混雑緩和を促進する”時差biz”も利用して欲しい。2018年は都内1000社と協力体制を敷いており、快適な通勤が生産性を上げると考えている。」とテレワークへの積極的な参加を呼びかけていました。

パネルディスカッション~各社が取り組むテレワーク~

パネルディスカッションでは様々な姿勢でテレワークに取り組む4社が登場。

株式会社ザイマックスは不動産会社としてワークプレイスの観点からテレワーク関連のビジネスに取り組んでいるそうで、サテライトオフィスとして利用できる「ちょくちょく」を首都圏で運営し、今後も広く展開することでテレワークを推進していきたい考えを語りました。

住友電気工業株式会社はテレワークの対象者を生産工程に携わる人以外の全社員に広げる計画を2018年秋を目処に進めているそうで、歴史ある会社として新しい体制に積極的に取り組む姿勢が感じられました。

株式会社リクルートオフィスサポートでは、地方在住の障がい者を在宅で雇用することを目的としてテレワークを活用。従業員は完全在宅で働けるため定着率が高いとテレワークのメリットを披露されていました。

熊本に拠点を構える有限会社ミューズプランニングでは熊本地震の際にもテレワークを活用し事業を継続。今後も女性の活躍を支援していきたいとの展望を語っていました。

会場には多くの人が詰めかけており、ロビーにはテレワークに関連した資料が所狭しと置かれ、テレワークという働き方が注目を集めていることが実感できる貴重なイベントでした。

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