金融業界におけるデータ保護の重要性はますます高まっています。クラウドストレージは便利で効率的なデータ管理手段と言えますが、セキュリティ上のリスクが心配な方もいるでしょう。本記事では、金融業界が求める高いセキュリティレベルをクリアしたクラウドストレージの選択方法や、安全な利用を実現するための重要なポイントについてご紹介します。

クラウドストレージで危惧されるセキュリティ上のリスク

クラウドストレージで危惧されるセキュリティ上のリスクには、以下の3つが挙げられます。

  • データが漏洩する可能性がある
  • ユーザアカウントが流出する恐れがある
  • データが消えるリスクがある

それぞれ詳しく解説します。

データが漏洩する可能性がある

サイバー攻撃やハッキングによって、データが外部に漏洩するリスクがあります。たとえ強固なセキュリティ対策を行っていたとしても、手口が巧妙化してきているので、注意をしなければなりません。

ユーザアカウントが流出する恐れがある

ウイルスによる感染やアクセス権限の設定ミスによって、ログインするために必要なユーザIDやパスワードが内部から流出する恐れがあります。ユーザIDやパスワードを使い回していた場合には、ほかのサービスも同様の被害を受ける可能性が高いでしょう。クラウドストレージの機能に問題がなくても、社員の人的ミスによって、情報が流出するリスクもあるのです。そのため、アクセス権限の管理やクラウドサービスにおける利用方法の共有も大切です。

データが消えるリスクがある

万が一、提供会社のサーバーが停止したり災害の影響を受けたりすると、一時的に利用できなくなる可能性があります。また、最悪の場合には保存しているデータがすべて消える恐れもあります。そのようなリスクに備えて、サーバーを複数拠点に分けて設置し、自動でバックアップする仕組みを取り入れている提供会社も少なくありません。
※基本的にクラウドストレージのサーバーは、災害に強い構造になっているため、自社のサーバーと比較しデータを安全に保管できます。

セキュリティに強いクラウドストレージを選ぶ際のポイント

セキュリティに強いクラウドストレージを選ぶ際のポイントは、以下の4つです。

  • セキュリティ機能が豊富に搭載されているか
  • サポートが充実しているか
  • 操作しやすいか(UI/UX)
  • 信用できるベンダーかどうか

それぞれ詳しく解説します。

セキュリティ機能が豊富に搭載されているか

まずは、搭載されているセキュリティ機能を確認しましょう。具体的には、以下のようなセキュリティ機能が挙げられます。

各対策具体的な機能
外部からの攻撃に対する対策・ウィルスチェック
・ファイルの暗号化
・不正侵入検知
アクセス制限・ログイン対策・IDとパスワードの一元管理
・アクセスできるIPアドレスを限定
・ファイルごとにアクセス権限を付与
・24時間体制での監視
・ログインからログアウトまでを見える化
情報漏洩対策・機密情報のコピー・印刷を制限
・持ち出し経路を追跡
・印刷したPDFファイルに透かし文字の印字

社員のパスワード管理が心配な場合は、二段階認証や多要素認証といった機能があると、より強固なセキュリティ対策になります。

サポートが充実しているか

サポートが充実していると、データが漏洩したり突然消えたりした際に、何かしらの保証を受けられる可能性があります。緊急な場合でもタイムリーに問題解決でき、被害を最小限に抑えられるでしょう。例えば、以下のサポートが挙げられます。

  • 運用前のアドバイスや提案
  • 導入中の24時間365日サポート受付
  • チュートリアルやマニュアルなどが自由に確認できるサポートサイト

クラウドストレージによって、サポート内容や費用が異なるため、契約前に必ず確認しましょう。

操作しやすいか(UI/UX)

セキュリティにだけ注目するのではなく、操作性も重要視しましょう。なぜなら、セキュリティ対策がしっかりしていても、操作性が悪ければ社内に浸透しない可能性があるからです。使われなければ、導入しても意味がありません。無料のお試し期間を提供しているクラウドストレージもあるので、実際に試してから導入するのがおすすめです。またUIやUXが充実していれば、操作ミスによる不意の情報流出も避けられます。

信用できるベンダーかどうか

セキュリティに強いクラウドストレージを選ぶ上で、信用できるベンダーかどうかも重要なポイントです。信用できるベンダーか判断するには、実績をチェックしてみましょう。ベンダーの実績を確認することで、どのような企業に導入し、どのような結果が表れたのかを把握できます。導入実績はホームページに掲載されているケースが多いので、一度確認してみましょう。

安全にクラウドストレージを利用するためのセキュリティ対策

安全にクラウドストレージを利用するためのセキュリティ対策には、以下の3つが挙げられます。

  • 搭載されているセキュリティの機能を積極的に活用する
  • アクセス権限の管理を徹底する
  • バックアップを取っておく

それぞれ詳しく解説します。

搭載されているセキュリティの機能を積極的に活用する

セキュリティに強いクラウドストレージを導入しても、搭載されている機能を活用しなければ意味がありません。例えば、ファイルごとの閲覧・共有・編集制限の機能があるのに活用しなければ、内部からの情報漏洩につながります。セキュリティ機能に関する疑問を事前にクリアにして、管理者が積極的に使えるようにしておきましょう。

アクセス権限の管理を徹底する

クラウドストレージ内に保存しているデータやファイルは、何も設定していなければ自由に閲覧・共有・編集が可能です。その結果、情報漏洩のリスクが高まるため、アクセス権限の管理を徹底しましょう。アクセス権限を設定することで、保存されているファイルやデータの閲覧・共有・編集が行える社員を限定できます。

クラウドストレージにおけるアクセス権限機能とは?明確なルール設定の重要性

バックアップを取っておく

どれだけセキュリティ対策を行ったとしても、必ず安全という保証はありません。そのため、万が一を考慮して、バックアップを取っておきましょう。バックアップを取るべき場所として、自社内のサーバーやHDD・バックアップ用のクラウドストレージがおすすめです。

【導入事例あり】セキュリティ対策が万全なクラウドストレージなら「Fleekdrive」

セキュリティ対策に強いクラウドストレージを導入したいのであれば、「Fleekdrive」がおすすめです。セキュリティに関する特徴を詳しく解説します。

AWSを基盤とした強固なセキュリティを構築

Fleekdriveでは、安全かつ障害耐性に優れたクラウドサーバーである「AWS(Amazon Web Services)」を基盤としています。データやファイルをアップロードした時点で、国内3ヵ所のサーバーに分散して保存します。そのため、災害や不測の事態によって大切な情報を失う心配はありません。また、データセンターでは、セキュリティ担当者が24時間365日の体制で監視しています。さらに、アクセス権限も厳重に管理されているため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。

機密情報を守るための豊富な機能が充実

Fleekdriveは、利用者の大切な情報を安全に守るために、以下のようなセキュリティ機能を搭載しています。

  • アップロード時に自動でウイルスチェック
  • ファイルの暗号化
  • IPアドレスを制限
  • PDFファイルのコピー・印刷制限
  • ファイルの持ち出し管理
  • 社内常駐パートナーのクラウド利用を制限
  • ID・パスワードの一元管理
  • 24時間体制で不穏な動きをチェック
  • ログインからログアウトまでの操作を見える化

ビジネス利用を前提にしているからこそ、細かな機能を充実させ、安心して利用してもらえるような環境を整えています。

【導入事例】住信SBIネット銀行株式会社

住信SBIネット銀行株式会社では、各部署が日常的に行う社外とのファイル授受に課題を抱えていました。例えば、2017年以前は各部署でファイル共有サービスを契約しており、機能もバラバラで統制がとれていない状況だったそうです。また、金融庁の監査があり、情報のやり取りはガイドラインに準拠しなければいけないため、安全にファイル共有ができる仕組みを構築する必要がありました。高いレベルのセキュリティが担保できることを選定条件としており、そこで選ばれたのが、Fleekdriveです。 Fleekdriveが選ばれたポイントについては、以下の通りです。

  • ユーザごとにアクセス権限の個別設定ができる
  • ファイルが暗号化された状態で保存できる
  • アクセス元のIPアドレスに制限がかけられる
  • ファイルの誤送信を防ぐための承認機能がある など

Fleekdriveを導入した結果、セキュリティの強化や業務の効率化・コスト削減に成功しています。

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