ファイルサーバーを構築する際は、保存容量や利用人数だけでなく、社外共有の有無、セキュリティ要件、バックアップ体制まで整理しておくことが大切です。構築方法には、オンプレミス型やNAS、クラウド型などがあり、それぞれ費用や運用負担、保守・管理のしやすさが異なります。
本記事では、法人向けオンラインストレージ「Fleekdrive」を提供する株式会社Fleekdriveが、ファイルサーバーの主な構築方法や導入前に決めておくべき要件、費用・セキュリティ面の比較ポイントを解説します。
自社に合う方法を選ぶことで、ファイル共有の効率化や情報漏洩リスクの低減につながります。クラウドストレージを活用した導入事例も紹介しているので、ファイルサーバー構築を検討する際の参考にしてください。
Contents
ファイルサーバーとは?構築方法による違い
ファイルサーバーとは、社内の文書や画像、動画などのデータを一元管理し、複数のユーザーが共有しやすくする仕組みです。業務で利用するファイルを集約することで、情報共有の効率化やデータ管理の負担軽減につながります。
ファイルサーバーには、オンプレミス型やNAS、クラウド型など複数の構築方法があり、それぞれ導入コストや運用負担、セキュリティ対策の考え方が異なります。そのため、自社の利用人数や保存容量、社外共有の有無などを踏まえて適切な方式を選ぶことが重要です。
ここでは、ファイルサーバーの主な構築方法やクラウド型の種類、NASとの違いについて解説します。
ファイルサーバーの基本的な役割や特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ファイル共有サーバーとは? 特徴や注意点について解説
ファイルサーバーの主な構築方法
ファイルサーバーの構築方法は、大きく「オンプレミス型」「NAS」「クラウド型」の3つに分けられます。
オンプレミス型は、自社内にサーバーを設置して運用する方法です。自社の要件に合わせて柔軟に設計できる一方で、サーバーの管理や保守が必要になります。NASは比較的手軽に導入できるため、小規模な環境で利用されることが多い構成です。
一方、クラウド型はインターネット経由で利用できるため、社外や複数拠点からもアクセスしやすい点が特徴です。クラウド型には、IaaS上に自社でサーバーを構築する方法と、SaaS型クラウドストレージを利用する方法があります。特にSaaS型クラウドストレージは、自社でサーバーを保守する負担を抑えやすいため、ファイル共有環境の見直し時に選択肢となります。
オンプレミスとクラウドの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:オンプレミスとクラウドの違いとは?それぞれのメリット・デメリット
クラウド型におけるIaaSとSaaSの違い
IaaSは、クラウド上にサーバー環境を構築して利用する方式です。自社でファイルサーバーを設計・管理できるため柔軟性が高い一方で、設定や運用には専門知識が求められます。
一方、SaaSは、Fleekdriveのようなオンラインストレージやクラウド型ファイル共有サービスを利用する方式です。自社でサーバーを構築・保守する必要がなく、契約後にアカウントや権限を設定すれば利用を開始しやすい点が特徴です。
そのため、自社でシステムを細かく管理したい場合はIaaS、運用負担を抑えながらファイル共有を行いたい場合はSaaSが向いています。
ファイルサーバーとNASの違い
NASは、ファイルサーバーを実現するための機器の一つで、「ファイルサーバー」と「NAS」は同じ意味ではありません。
ファイルサーバーは、ファイルを保存・共有する仕組み全体を指します。一方、NASはネットワークに接続して利用する専用ストレージ機器であり、比較的低コストで導入しやすい点が特徴です。
ただし、利用人数が増えたり、社外共有や高度な権限管理が必要になったりすると、NASだけでは運用に限界が生じることもあります。そのため、利用目的や運用体制に応じて、オンプレミス型やクラウド型も含めて検討することが重要です。
NASやクラウドストレージとの違いについて、詳しくは以下の記事でも解説しています。
関連記事:ファイルサーバ vs NAS vs クラウドストレージ:企業が選ぶべき最適なデータ管理方法とは?
ファイルサーバー構築の流れ5ステップ
ファイルサーバーを構築する際は、要件整理から機器・サービスの選定、設定、データ移行、運用開始までの流れを把握しておくことが大切です。手順を整理しないまま進めると、容量不足や権限設定の不備、移行時のトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、ファイルサーバー構築の基本的な流れを5つのステップに分けて解説します。
- 要件を定義する
- 機器・サービスを選定する
- サーバーを構築・設定する
- データを移行する
- 運用・保守を開始する
1. 要件を定義する
まずは、ファイルサーバーを誰が・どのように利用するのかを整理しましょう。
利用人数や保存容量、社外共有の有無、テレワークへの対応などを確認することで、自社に必要な構成を判断しやすくなります。また、現在保管しているデータ量だけでなく、今後どの程度増加するかも確認しておくことが大切です。
ここでは詳細な要件を決め込むというよりも、機器やサービスを選定するための前提を整理します。導入後に容量不足や運用負担の増加が発生しないよう、後続の選定・設定作業につながる情報を洗い出しておきましょう。
2. 機器・サービスを選定する
整理した要件をもとに、自社に合った構築方法やサービスを選定します。
この段階では、オンプレミス型、NAS、クラウド型のいずれが適しているかを、利用人数や保存容量、社外共有の有無、運用体制、予算などに照らして検討します。例えば、社内にサーバー管理の担当者がいるか、外部とのファイル共有が多いか、将来的に利用人数やデータ量が増える見込みがあるかによって、適した選択肢は変わります。
各構築方法の詳しい違いは後述する比較表で整理するため、ここではまず、自社の要件に合う候補を絞り込むことが重要です。
3. サーバーを構築・設定する
利用する機器やサービスが決まったら、ファイル共有に必要な設定を行います。
オンプレミス型やIaaS上に構築する場合は、サーバーやネットワークの設定、アクセス権限、バックアップ、認証方式などを設計します。一方、SaaS型クラウドストレージを利用する場合は、サーバーそのものを自社で構築するのではなく、アカウント作成、フォルダ構成、アクセス権限、共有ルールなどの初期設定を行います。
どの方式でも、必要な人だけが必要な情報にアクセスできる状態を整えることが重要です。運用開始後のトラブルを防ぐためにも、利用ルールや管理者の役割をあらかじめ決めておきましょう。
4. データを移行する
設定が完了したら、既存のファイルサーバーやパソコンから必要なデータを移行します。
移行前には、不要なファイルや重複データを整理しておくと、移行後の管理がしやすくなります。また、大容量データを移行する場合は、業務への影響を考慮し、夜間や休日など利用者が少ない時間帯に実施する方法もあります。
移行後は、ファイルが正しく移動されているか、フォルダ構成や権限設定に問題がないかを確認しましょう。事前確認を丁寧に行うことで、運用開始後のトラブルを防ぎやすくなります。
5. 運用・保守を開始する
データ移行が完了したら、運用ルールに沿って利用を開始します。ただし、ファイルサーバーは導入して終わりではなく、継続的な管理が必要です。
定期的に保存容量やアクセス権限、バックアップの実施状況を確認することで、安定した運用につながります。また、人事異動や組織変更があった際は、不要なアカウントや権限が残らないように見直しましょう。
オンプレミス型やNASでは、機器の保守やアップデートも自社で管理する必要があります。一方、SaaS型クラウドストレージでは、サービス基盤の保守を事業者側に任せられるため、自社の管理負担を抑えやすい点が特徴です。構築方法に応じて必要な運用体制を整え、安全で使いやすいファイル共有環境を維持しましょう。
ファイルサーバー構築前に整理すべき5つの要件
ファイルサーバーを構築する際は、機器やサービスを選ぶ前に、自社に必要な要件を整理しておくことが重要です。利用人数や保存容量、社外共有の有無、セキュリティ要件などによって、適した構成や必要な機能は異なります。
ここでは、ファイルサーバー構築前に確認しておきたい5つの要件を解説します。
- 利用人数・保存容量を整理する
- 社外共有・テレワークの有無を確認する
- セキュリティ・権限管理・ログ管理の要件を決める
- バックアップ・保守体制を確認する
- 既存データの移行計画を立てる
1. 利用人数・保存容量を整理する
まずは、何人で利用するのか、どれくらいのデータを保存するのかを確認しましょう。利用人数や保存容量は、ファイルサーバーの性能や費用に影響します。
また、現在のデータ量だけでなく、今後どの程度増える見込みがあるかも把握しておくことが重要です。容量に余裕がない状態で運用すると、追加費用が発生したり、将来的に環境を見直したりする必要が出てくる場合があります。
適切な構成を選ぶためにも、現在の利用規模と将来的なデータ増加を整理しておきましょう。
2. 社外共有・テレワークの有無を確認する
利用人数と保存容量を整理したら、社外からファイルへアクセスする機会があるかを確認しましょう。テレワークや外出先での業務、取引先とのファイル共有がある場合は、それに対応できる環境が必要です。
社内利用だけを想定する場合と、複数拠点や社外からのアクセスを想定する場合では、適した構築方法や必要なセキュリティ対策が異なります。また、スマートフォンやタブレットから利用する可能性がある場合は、対応状況も確認しておくとよいでしょう。
利用シーンを整理することで、自社に必要なアクセス環境や共有方法を判断しやすくなります。
3. セキュリティ・権限管理・ログ管理の要件を決める
ファイルサーバーでは、どの情報を誰が閲覧・編集できるかをあらかじめ決めておくことが重要です。人事情報や契約書など、機密性の高いデータを扱う場合は、部署や役職ごとにアクセス権限を設定できる環境が求められます。
また、ファイルの閲覧や編集、ダウンロードなどの操作履歴を記録できるログ管理機能も確認しておきましょう。万が一のトラブルが発生した際に、誰がどのファイルにアクセスしたのかを確認しやすくなります。
取引先や業界ごとのセキュリティ要件がある場合は、必要なアクセス制御やログ管理の範囲を導入前に整理しておくことが大切です。
4. バックアップ・保守体制を確認する
ファイルサーバーを継続的に運用するためには、バックアップと保守体制の確認が欠かせません。機器の故障や誤削除、サイバー攻撃などによって、データを利用できなくなる可能性があるためです。
また、導入後に誰が管理を担当するのかも決めておく必要があります。オンプレミス型やNASでは、自社で障害対応やアップデートを行うケースも少なくありません。一方、SaaS型クラウドストレージでは、サービス基盤の保守を事業者側に任せられるため、自社の管理負担を抑えやすい特徴があります。
自社で対応できる範囲と外部に任せたい範囲を整理したうえで、適切な構築方法を選びましょう。
5. 既存データの移行計画を立てる
現在利用しているファイルサーバーやパソコンからデータを移行する場合は、事前に移行計画を立てておくことが重要です。特に、大容量のデータを扱う場合は、移行作業に時間がかかることがあります。
移行前には不要なファイルや重複データを整理し、どのデータを新しい環境へ移すのかを明確にしておきましょう。また、移行後の確認作業やトラブル発生時の対応方法も決めておくと、切り替え時の混乱を抑えやすくなります。
事前準備を行うことで、業務への影響を抑えながら移行を進めやすくなります。
【オンプレミス vs クラウド】ファイルサーバーの種類による比較7項目
ファイルサーバーの構築方法を選ぶ際は、費用だけでなく、導入までの手間、運用負担、セキュリティ、社外共有への対応なども含めて比較することが重要です。特に、オンプレミス型とクラウド型では、管理主体や導入後に必要な作業が異なります。
なお、本章で比較するクラウド型は、AWSなどのIaaS上に自社でサーバーを構築する方法ではなく、FleekdriveのようなSaaS型クラウドストレージを主に想定しています。
まずは以下の比較表で違いを確認し、その後に各項目のポイントを詳しく見ていきましょう。
| 比較項目 | オンプレミス(NAS・専用サーバー) | クラウド(SaaSなど) |
|---|---|---|
| 1. 導入にかかる期間・構築の手間 | 機器の調達、設置、ネットワーク設定などが必要 | サービス契約後、アカウントや権限設定を行って利用を開始する |
| 2. 費用相場 | 機器購入費、構築費、保守費が発生しやすい | 月額・年額料金で利用でき、初期費用を抑えやすい |
| 3. 運用負担 | 自社で保守・管理を行う | サービス事業者が提供する管理機能を利用する |
| 4. セキュリティ | 自社で対策を設計・運用する | サービスに備わったセキュリティ機能を利用する |
| 5. 権限管理 | 自社の運用に合わせて設計・設定する | サービスの権限管理機能に沿って設定する |
| 6. ログ管理 | 自社でログの取得・保存・確認方法を設計する | サービスの管理画面などから操作履歴を確認する |
| 7. 保守・アップデート | 自社で対応する | サービス事業者が対応する |
1. 導入にかかる期間・構築の手間
導入までの期間や構築の手間は、オンプレミス型とクラウド型で異なります。
オンプレミス型の場合は、サーバー機器の選定・購入・設置作業・ネットワーク設定などが必要になるため、利用開始までに一定の時間を要します。また、構築時にはサーバーやネットワークに関する専門知識が求められる場面も少なくありません。
一方、SaaS型クラウドストレージは、サービス契約後にアカウントやフォルダ構成、アクセス権限などを設定して利用を開始します。サーバー機器を自社で準備する必要がないため、短期間でファイル共有環境を整えたい企業や、IT担当者の負担を抑えたい企業にとって検討しやすい選択肢です。
2. 費用相場
ファイルサーバーの費用を比較する際は、初期費用だけでなく、導入後の運用コストも含めて検討することが重要です。
オンプレミス型は、サーバー機器やライセンスの購入費用、構築費用が必要になるため、初期費用が大きくなりやすい傾向があります。また、機器の更新費用や保守費用も継続的に発生します。
一方、SaaS型クラウドストレージは、月額・年額料金で利用できるサービスが多く、初期費用を抑えやすい点が特徴です。ただし、利用人数や保存容量、必要な機能によって費用が変動するため、導入時の費用だけで判断せず、数年単位での総コストを比較することが大切です。
クラウドストレージの費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:クラウドストレージ導入にかかるコストはどれくらい?
3. 運用負担
運用負担は、導入後の管理工数に影響するポイントです。オンプレミス型では、サーバーの監視やバックアップ、障害対応、ソフトウェアの更新などを自社で行う必要があります。
そのため、専任担当者の確保や外部保守サービスの利用が必要になる場合があります。一方、SaaS型クラウドストレージでは、サービス基盤の保守やアップデートの多くを事業者側に任せられるため、自社でサーバーを管理する負担を抑えやすくなります。
特に、IT担当者が限られている企業や、ファイル管理以外の業務へリソースを集中したい企業にとっては、運用負担の違いを比較しておくことが重要です。
4. セキュリティ
セキュリティ対策は、オンプレミス型・クラウド型のどちらを選ぶ場合でも重要です。
オンプレミス型は、自社でネットワークやサーバーを管理できるため、運用ルールに合わせた環境を構築しやすい一方で、継続的なセキュリティ対策や更新作業も自社で行う必要があります。設定や更新が不十分な場合は、脆弱性が残る可能性もあります。
一方、SaaS型クラウドストレージでは、アクセス制御や暗号化、認証、ウイルスチェックなどのセキュリティ機能を利用できるサービスがあります。ただし、対応している機能や認証取得状況はサービスごとに異なるため、導入前に自社のセキュリティ要件を満たしているか確認しましょう。
ファイル共有における具体的なセキュリティリスクや対策について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
5. 権限管理
権限管理とは、「誰がどのファイルを閲覧・編集できるか」を設定する仕組みです。契約書や人事情報などの機密データを扱う場合は、適切な権限管理が欠かせません。
オンプレミス型では、自社の運用ルールに合わせて権限設定を設計しやすい一方で、設定や見直しを自社で管理する必要があります。部署変更や退職者が発生した際に、権限が残ったままにならないよう定期的な確認が必要です。
一方、SaaS型クラウドストレージでも、部署単位やプロジェクト単位で権限を設定できるサービスがあります。導入時には、自社の運用に必要な権限管理機能が備わっているか、管理者が設定を確認しやすいかを確認しましょう。
権限管理の考え方や設定のポイントについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ファイルアクセス権限管理の重要性と実践方法|情報漏洩を防ぐ設定と運用ポイント
6. ログ管理
ログ管理は、ファイルの閲覧や編集、ダウンロードなどの操作履歴を記録する機能です。万が一の情報漏洩や誤操作が発生した際に、状況を確認しやすくなるため、内部統制や監査対応でも重要な役割を果たします。
オンプレミス型では、ログ管理機能の設計や保存期間、確認方法を自社で決める必要があります。必要なログを取得できるように設計しなければ、トラブル発生時に十分な確認ができない可能性があります。
一方、SaaS型クラウドストレージでは、管理画面などから操作履歴を確認できるサービスがあります。ただし、取得できるログの種類や保存期間はサービスごとに異なるため、社外共有が多い企業や監査対応が必要な企業は、導入前に確認しておきましょう。
7. 保守・アップデート
ファイルサーバーを安定して運用するためには、定期的な保守やアップデートが欠かせません。
オンプレミス型では、OSやソフトウェアの更新、機器の故障対応、サーバーの入れ替えなどを自社で行う必要があります。更新が遅れると、セキュリティ上の脆弱性が残る可能性もあります。
一方、SaaS型クラウドストレージでは、サービス基盤の保守やアップデートの多くを事業者側が対応します。そのため、自社でサーバー機器を管理する負担を抑えながら、サービスを利用しやすい点が特徴です。
社内にIT担当者が少ない企業や、サーバー管理の負担を抑えたい企業は、保守体制も含めて比較しましょう。
ファイルサーバーの代替としてクラウドストレージを活用するメリット
ファイルサーバーは社内データを一元管理できる仕組みですが、サーバー機器の保守や障害対応、バックアップ管理などの運用負担が発生します。また、テレワークや複数拠点での業務が増えると、社外からのアクセス環境やセキュリティ対策をどのように整備するかも課題になります。
こうした課題への対応策として、SaaS型クラウドストレージの活用が選択肢になります。SaaS型クラウドストレージであれば、自社でサーバー機器を管理する必要がなく、インターネット環境があれば場所を問わずファイルへアクセスできます。テレワークや外出先、複数拠点間でのファイル共有も行いやすくなります。
また、アクセス権限や操作ログを一元管理しやすいため、情報漏洩対策や内部統制の強化にも役立ちます。さらに、サーバー機器の購入や更新が不要なサービスも多く、初期費用を抑えながら導入しやすい点もメリットです。
ただし、すべての企業にクラウドストレージが最適とは限りません。自社で細かくサーバー環境を管理したい場合は、オンプレミス型やIaaS上での構築が適するケースもあります。ファイルサーバーの新規構築やリプレイスを検討している場合は、運用負担や社外共有の有無、セキュリティ要件を踏まえたうえで、有力な選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。
関連記事:ファイルサーバを検討中の企業におすすめ|クラウド型ファイル共有サービス8選
クラウドストレージへ移行する際は、既存のフォルダ構成や利用ルールを整理したうえで、段階的に利用範囲を広げる方法もあります。現在の運用を一度に大きく変えるのではなく、社内共有や一部部署での利用から始めることで、現場への負担を抑えながら導入を進めやすくなります。
機能や導入メリットの詳細は資料でご確認いただけます。実際の操作性を確認したい場合は、30日間の無料トライアルをご活用ください。
「Fleekdrive」を導入しファイル共有に成功した事例3選
ファイルサーバーの構築・更新を検討する際は、実際にどのような課題でクラウドストレージが活用されているのかを確認しておくことも大切です。Fleekdriveは、拠点間のファイル共有、常駐先や在宅勤務での共有環境、大容量ファイルのやり取りなど、さまざまな課題の解決に活用されています。
- NASからクラウドへ移行し、拠点間のファイル共有を改善|一般社団法人小樽観光協会
- 異なる環境でも安全なクラウド型ファイルサーバーを実現|株式会社ティーエスアールパブリック
- 大容量ファイルや海外拠点との共有を安全に実現|株式会社ネイキッド
ここでは、ファイルサーバーの構築・更新を検討する読者に近い事例として、NASからクラウドへ移行した事例、常駐先や在宅勤務での共有環境を整えた事例、大容量ファイルや海外拠点との共有に対応した事例を紹介します。
1. NASからクラウドへ移行し、拠点間のファイル共有を改善|一般社団法人小樽観光協会
一般社団法人小樽観光協会では、NASの故障をきっかけに、拠点間でファイルを共有しにくい環境や、USBメモリ・データ転送サービスによる非効率な運用を見直す必要がありました。そこで、Fleekdriveへ移行し、会員情報やパンフレット制作データ、写真・動画などをクラウド上で一元管理できる環境を整備しました。
導入後は、離れた拠点同士でもリアルタイムに情報共有できるようになり、ファイル受け渡しの手間を削減。さらに、サーバー故障によるデータ消失リスクへの不安が軽減され、USBメモリの持ち運びによる情報漏洩リスクの低減にもつながっています。
モバイルアプリやメール配信機能も活用し、場所を問わず業務データを扱える環境を整えています。
事例記事:一般社団法人小樽観光協会
2. 異なる環境でも安全なクラウド型ファイルサーバーを実現|株式会社ティーエスアールパブリック
株式会社ティーエスアールパブリックでは、常駐先や在宅勤務など、社員ごとに異なる環境から安全にファイル共有できる仕組みが求められていました。そこで、アクセス権限管理やブラウザだけで利用できる操作性を評価し、Fleekdriveを導入しました。
現在は、お客様との資料共有や社内ファイルサーバーとして活用しており、プロジェクトごとにアクセス権限を設定しながら機密情報を管理しています。また、ファイル配信機能や公開スペース機能を利用することで、大容量ファイルの受け渡しや最新資料の共有も効率化しました。
導入後は、場所を問わずファイルへアクセスできる環境が整い、お客様とのやり取りのレスポンスが向上しました。さらに、メール添付に伴うセキュリティリスクを抑えながら、安全にファイルを共有できる環境を実現しています。
事例記事:株式会社ティーエスアールパブリック
3. 大容量ファイルや海外拠点との共有を安全に実現|株式会社ネイキッド
映像制作を手がける株式会社ネイキッドでは、数百GB規模の映像データや音声ファイルを扱うことがあり、従来のファイル共有サービスでは容量や運用面に課題を抱えていました。また、機密性の高いデータを扱う機会も多く、セキュリティやサービス基盤の信頼性向上も求められていました。
そこでFleekdriveを導入し、大容量ファイルの共有や外部スタッフ・クライアントとの共同作業をクラウド上で実施。共有フォルダを活用することで、ファイルの受け渡しや過去データの確認を効率化し、安全にやり取りできる環境を整えました。
導入後は、大容量データでも共有しやすい環境が整い、ファイルの再送や管理にかかる手間を削減しました。さらに、海外とのやり取りが多い現場でも活用され、国内外を問わず円滑な情報共有につながっています。
事例記事:株式会社ネイキッド
ファイルサーバーの構築に関するよくある質問
ファイルサーバーの構築を検討する際は、「自社で構築できるのか」「バックアップはどこまで必要なのか」といった疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、ファイルサーバー導入時によくある質問について回答します。
- ファイルサーバーは自社で構築するべき?業者へ依頼するべき?
- ファイルサーバー構築時にバックアップは必要?
ファイルサーバーは自社で構築するべき?業者へ依頼するべき?
自社で構築するか業者へ依頼するかは、社内のIT体制や求める管理レベルによって異なります。
小規模な環境であれば、NASやSaaS型クラウドストレージを活用し、自社で導入・運用できるケースもあります。一方で、利用人数が多い場合や、詳細なアクセス権限管理、バックアップ設計、セキュリティ対策が必要な場合は、専門業者へ相談した方がスムーズに導入しやすいでしょう。
また、オンプレミス型のファイルサーバーは、構築や保守に専門知識が求められます。社内に担当者がいない場合は運用負担が大きくなるため、自社の人員体制や運用方針を踏まえて判断することが大切です。
ファイルサーバー構築時にバックアップは必要?
ファイルサーバーを構築する際は、バックアップ環境もあわせて整備することが重要です。
サーバーやストレージに障害対策を施していても、誤削除や上書き、機器故障、ランサムウェア被害などを完全に防げるわけではありません。そのため、万が一のトラブルに備えて、別の場所へデータを保管しておく必要があります。
特に重要なデータを扱う企業では、オンプレミス環境だけでなく、クラウドストレージをバックアップ先やDR(災害復旧)対策の一部として活用する方法もあります。バックアップを適切に運用することで、データ消失時の影響を抑えやすくなります。
クラウドストレージを活用したバックアップやDR(災害復旧)対策について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:クラウドストレージはバックアップになる?ランサムウェアとDR対策
クラウドストレージを活用し安全にファイル共有しましょう
ファイルサーバーを構築する際は、利用人数や保存容量、社外共有の有無、セキュリティ要件、バックアップ体制を事前に整理することが重要です。オンプレミス型やNASは自社環境に合わせて管理しやすい一方で、保守や障害対応の負担が発生します。
一方、SaaS型クラウドストレージを活用すれば、社外や複数拠点とのファイル共有を進めやすく、アクセス権限管理やログ管理などのセキュリティ対策にも役立ちます。
Fleekdriveは、社内外のファイル共有や大容量データのやり取り、アクセス権限管理、操作ログ管理などをまとめて運用しやすい法人向けクラウドストレージです。アップロード時のウイルスチェックやファイルの暗号化保管、IPアドレス制限などのセキュリティ機能も備えているため、ファイルサーバーの代替案として検討できます。
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