オンラインストレージは、社内外でのファイル共有やテレワークの普及に伴い、多くの企業で導入が進んでいます。一方で、「海外製と国産製品のどちらを選ぶべきか」「電子帳簿保存法への対応やサポート体制を重視したい」と悩む担当者も少なくありません。

国産オンラインストレージは、日本企業の業務運用や法制度を踏まえて設計されている製品が多く、日本語サポートや管理機能の充実を重視する企業に選ばれています。ただし、製品によって機能や強みは異なるため、自社の課題に合ったサービスを選ぶことが重要です。

本記事では、国産オンラインストレージと海外製サービスの違いや選び方、おすすめの国産オンラインストレージ5選を比較しながら解説します。

国産オンラインストレージと海外製の3つの違い

オンラインストレージは国産と海外製で、運用のしやすさやサポート体制、外部サービスとの連携などに違いがあります。まずは、両者の主な違いを比較表で確認しましょう。

比較ポイント国産オンラインストレージ海外製オンラインストレージ
1. 国内法や日本企業向けの運用日本企業向けの管理機能や運用ルールに対応しやすい海外企業を含む幅広い利用環境を想定している
2. 日本語UI・サポート体制日本語でのサポートや導入支援を受けやすい日本語対応は製品によって異なる
3. 外部サービスとの連携国内サービスとの連携が充実している場合がある海外製ツールとの連携が豊富な傾向がある

ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

国産オンラインストレージの導入に悩む方は、以下の記事で判断ポイントを紹介しているので参考にしてください。

関連記事:国産オンラインストレージは本当に使いやすい?導入判断のポイント

1. 国内法や日本企業向けの運用に対応しやすい

国産オンラインストレージは、日本企業の業務運用や管理体制に合わせやすい点が特徴です。多くのサービスが国内企業の利用を想定して設計されており、アクセス権限管理や承認フロー、操作ログ管理などの機能を利用しやすいのが強みです。

例えば、取引先へファイルを共有する際に管理者の承認を必須にしたり、退職者のアカウントを停止した後も操作履歴を確認したりできるサービスがあります。こうした機能があることで、組織的な情報管理を進めやすくなります。

そのため、社内ルールに沿ったファイル管理やガバナンス強化を重視する企業にとって、国産サービスは有力な選択肢と言えるでしょう。

2. 日本語UIや国内サポートで現場に定着しやすい

現場への定着を重視する場合は、日本語UIや国内サポートが充実した国産オンラインストレージが有力な選択肢です。どれだけ高機能なサービスでも、ユーザーが使いこなせなければ十分な効果は期待できません。

国産サービスは、日本語の画面表示やマニュアルが充実していることが多く、導入時の教育負担を抑えやすい傾向があります。例えば、操作方法に関する問い合わせや設定変更が必要になった場合でも、日本語で相談できます。

導入支援やサポートを提供しているサービスもあり、スムーズな運用を開始できるでしょう。特にIT専任者が少ない企業では、機能だけでなくサポート体制も比較しながら選ぶことが重要です。

3. グローバル連携や外部サービス連携は海外製が強い場合がある

海外製の業務システムやグループウェアを利用している企業では、海外製オンラインストレージが適している場合があります。海外製サービスは世界中での利用が想定されており、チャットツールやプロジェクト管理ツールなどとの連携機能が充実しているためです。

例えば、海外拠点との共同作業や、既存システムと連携したワークフローを構築したい場合は、国産よりも海外製サービスの方が導入しやすいケースもあります。

国産と海外製で悩む場合は、オンラインストレージ単体の機能だけでなく、現在利用しているシステムとの相性も含めて比較することが大切です。

国産オンラインストレージの選び方3選

国産オンラインストレージは、サービスごとにセキュリティ機能や操作性、サポート体制が異なります。ここでは、導入後のミスマッチを防ぐために確認しておくべき3つのポイントを解説します。

  1. 国内法やセキュリティ要件への対応で選ぶ
  2. 現場が迷わず使える操作性で選ぶ
  3. 自社の課題と近い企業の導入事例があるかで選ぶ

サービスごとの違いを正しく比較するためには、選定時のチェックポイントを理解しておくことも重要です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:法人向けオンラインストレージの選び方|比較表の注意点

1. 国内法やセキュリティ要件への対応で選ぶ

国産オンラインストレージを選ぶ際は、国内法や自社のセキュリティ要件に対応できるか確認しましょう。

顧客情報や契約書などの重要データを保管するため、アクセス権限管理や操作ログの記録、バックアップ機能などが備わっているかを確認する必要があります。また、電子帳簿保存法への対応が求められる場合は、検索機能や証跡管理機能も欠かせません。

部署ごとに閲覧権限を設定できれば、情報漏洩リスク低減にもつながります。将来的な法令対応も見据えながら、自社に必要な機能を備えているか確認することが大切です。

2. 現場が迷わず使える操作性で選ぶ

オンラインストレージを導入する際は、現場の社員が使いやすいサービスであることも重要です。操作が複雑だと定着しにくく、これまでのツールからの移行も進まず、情報管理が分散してしまう恐れもあります。

具体的には、「フォルダ構成が分かりやすい」「ドラッグ&ドロップでアップロードできる」「検索しやすい」といった機能があると、スムーズに活用できるでしょう。

本格的な導入前に無料トライアルを活用して、操作感や運用のしやすさを確認することも重要です。

Fleekdriveでも30日間の無料トライアルを提供しており、導入前に自社の運用に合うか検証できるため、導入後のミスマッチを防ぎやすいでしょう。

3. 自社の課題と近い企業の導入事例があるかで選ぶ

自社に合うオンラインストレージを選ぶためには、自社の課題と近い企業の導入事例があるかもポイントです。

オンラインストレージは製品ごとに強みが異なるため、機能一覧だけでは導入後の活用イメージを持ちにくいでしょう。そのため、自社と同じ業種や似た課題を持つ企業の事例を確認することで、より具体的に導入後の効果を想定できます。

「複数拠点での情報共有を改善したい」「大容量ファイルを安全に共有したい」「紙文書をデジタル化したい」などニーズを明確にし、自社と近い課題を解決した事例を参考にしましょう。

国産オンラインストレージのおすすめ5選

オンラインストレージは、セキュリティ要件や運用規模は企業によって異なるため、自社に合ったサービスを選ぶことが重要です。

ここでは、法人向けの国産オンラインストレージとして導入実績のある以下5つのサービスを紹介します。

サービス名料金タイプ主な特徴向いている企業
Fleekdriveユーザー課金型(一部、大人数向けプランあり)アクセス権限やログ管理など、社内外のファイル共有を管理しやすい機能を備えている外部とのファイル共有を含めて情報管理を強化したい企業
PrimeDriveデータ容量課金型承認フローや端末認証、操作ログなど管理部門向けの機能が充実しているコンプライアンスや内部統制を重視する企業
FileforceID課金型/ユーザー数無制限プランファイルサーバーに近い操作感で利用でき、クラウド移行を進めやすいオンプレミス環境から段階的に移行したい企業
DirectCloud月額定額制・ユーザー数無制限(容量/機能別プラン)ユーザー数を気にせず利用しやすく、社内外へ展開しやすい全社利用や取引先との共有を想定している企業
セキュアSAMBAデータ容量課金型シンプルな画面設計で導入しやすく、初めてでも運用しやすい専任のIT担当者が少ない中小企業

※「特徴」や「向いている企業」は上記に記載以外のものもあります。選ぶ際は、以下の見出しも参考にしてください。

1. Fleekdrive

Fleekdriveは、社内外のファイル共有や情報管理を安全に行いたい企業向けのオンラインストレージです。アクセス権限の設定や操作ログの確認、外部共有時の制御など、管理者向けの機能を備えており、情報漏洩リスクの低減や内部統制の強化に役立ちます。

また、社内メンバーだけでなく取引先や協力会社とのファイル共有にも対応しており、メール添付に依存しない運用を構築しやすい点も特徴です。さらに、ワークフローや承認機能、電子帳簿保存法への対応機能も備えているため、単なるファイル保管場所ではなく、業務基盤として活用できます。

Fleekdriveは国内企業として、専任スタッフによる導入支援・運用サポートを提供しており、具体的な機能構成や活用例は資料でご確認いただけます。全プランを30日間無料で試せるトライアルも用意されているため、本格的な導入前に自社の運用に合うか確認しやすいでしょう。

2. PrimeDrive

PrimeDriveは、企業の情報管理や内部統制を支援する機能を備えたオンラインストレージです。承認フローや端末認証、アクセス制御、操作ログ管理などの機能を利用でき、機密性の高いファイルの管理にも対応できます。

また、ファイルの保管や共有だけでなく、管理ルールに沿った運用を行いやすい点も特徴です。アクセス履歴や操作履歴を確認できるため、情報管理の透明性向上にも役立ちます。

出典:PrimeDrive

3. Fileforce

Fileforceは、ファイルサーバーに近い操作感で利用できるオンラインストレージです。フォルダ構成やアクセス権限の管理を行いやすく、既存のファイル管理環境から移行しやすい特徴があります。

また、大容量データの共有やバックアップにも対応しており、クラウド環境でのファイル管理を進めやすいサービスです。ユーザー数無制限プランも用意されているため、利用人数に応じた柔軟な運用が可能です。

出典:Fileforce

4. DirectCloud

DirectCloudは、社内外でのファイル共有を効率化するための機能を備えたオンラインストレージです。ユーザー数無制限のプランがあり、多人数で利用する環境でも導入しやすい料金体系を採用しています。

アクセス権限設定やログ管理、外部共有機能などを利用でき、取引先とのファイル受け渡しにも活用可能です。クラウド上でファイルを一元管理しながら、安全な情報共有を行える環境を構築できます。

出典:DirectCloud

5. セキュアSAMBA

セキュアSAMBAは、Windowsエクスプローラーに近い操作感を採用したオンラインストレージです。普段のファイル管理に近い感覚で利用できるため、導入後の運用イメージを持ちやすい特徴があります。

アクセス権限管理やバックアップ機能、ファイル共有機能など、企業利用に必要な機能を備えており、クラウド上でファイルを安全に管理できます。シンプルな画面設計で、日常業務に取り入れやすいサービスです。

出典:セキュアSAMBA

国産オンラインストレージ「Fleekdrive」で業務を効率化した事例3選

Fleekdriveは、製造業・建設業・金融業をはじめ、厳格なセキュリティ要件や大容量データの取り扱いが求められる企業でも活用されている法人向けオンラインストレージです。ここでは、実際の導入事例をご紹介します。

  1. 大容量データ共有と個人情報管理を効率化|大学生協事業連合 関西北陸地区
  2. 紙の健康カードをデジタル化し情報共有と検索性を改善|薬日本堂株式会社
  3. 大容量ファイル共有と海外拠点との安全なデータ連携を実現|株式会社ネイキッド

なお、活用例の全体像は資料でご確認ください。また、30日間の無料トライアルで自社の運用環境との適合性を事前に確認することも可能です。

1. 大容量データ共有と個人情報管理を効率化|大学生協事業連合 関西北陸地区

大学生協事業連合 関西北陸地区では、ポスターやPOPなどの大容量デザインデータを大学生協へ共有する際、容量制限の影響でDVD郵送が必要となり、業務に時間がかかっていました。また、職員情報や学生の申込書など個人情報を紙でやり取りしていたことから、紛失リスクへの対応も課題となっていました。

Fleekdrive導入後は、大容量ファイルをオンラインで共有できるようになり、郵送に伴う作業時間を削減。さらに、アクセス権限やダウンロード制限を活用することで、個人情報を安全に管理できる環境を構築しました。

今ではペーパーレス化や文書管理の効率化も進み、業務全体の生産性向上につながっています。

事例記事:大学生協事業連合 関西北陸地区

2. 紙の健康カードをデジタル化し情報共有と検索性を改善|薬日本堂株式会社

薬日本堂株式会社では、手書きで管理していた「健康カード(顧客カルテ)」の情報共有や保管に課題を抱えていました。紙の書類は検索や管理に手間がかかるうえ、店舗間での情報共有も容易ではなく、事業拡大に伴ってデジタル化の必要性が高まっていました。

そこでFleekdriveを導入し、カウンセリング内容をiPadで入力してクラウド上で管理する仕組みを構築。各店舗から顧客情報を安全に共有できるようになり、過去の相談履歴や事例を迅速に検索できる環境を実現しました。

その結果、情報共有の効率化だけでなく、相談員同士の知見共有や顧客対応の品質向上にもつながっています。

事例記事:薬日本堂株式会社

3. 大容量ファイル共有と海外拠点との安全なデータ連携を実現|株式会社ネイキッド

株式会社ネイキッドでは、映像や音声など数百GB規模の大容量データを日常的に扱っており、従来利用していたファイル共有サービスでは容量や運用面に課題を抱えていました。また、クライアントの機密情報を取り扱うことから、セキュリティやデータ保護の強化も求められていました。

Fleekdrive導入後は、大容量ファイルをスムーズに共有できるようになり、社内外の関係者とのデータ連携を効率化。フォルダ共有や履歴管理機能により、過去データの確認や共同作業も行いやすくなりました。

さらに、海外拠点や海外パートナーとのファイル共有にも活用されており、グローバルなプロジェクトを支える情報共有基盤として利用されています。

事例記事:株式会社ネイキッド

国産オンラインストレージに関するよくある質問

国産オンラインストレージを検討する際は、無料プランの活用可否や中小企業でも導入しやすいか気になる方もいるでしょう。ここでは、導入前によくある質問についてわかりやすく解説します。

  • 国産オンラインストレージの無料プランでも法人利用できる?
  • 国産オンラインストレージは中小企業でも導入しやすい?

国産オンラインストレージの無料プランでも法人利用できる?

国産オンラインストレージのなかには、無料プランや無料トライアルを利用できるサービスもあります。ただし、法人利用では有料プランを前提に検討するのが一般的です。

無料プランは初期費用を抑えられる一方で、保存容量や利用人数に制限があることが少なくありません。また、アクセス権限管理や操作ログ管理など、企業で求められる管理機能が利用できない場合もあります。

顧客情報や契約書を扱う場合は、誰がいつファイルを閲覧・編集したか確認できる機能が重要です。安全に運用するためにも、業務用途では、法人向けの有料プランを選ぶとよいでしょう。

国産オンラインストレージは中小企業でも導入しやすい?

国産オンラインストレージは、日本語で利用できるだけでなく、導入支援やサポート体制が充実しているサービスもあり、中小企業でも導入しやすいのが強みです。そのため、ITに詳しいスタッフがいない企業でも、比較的スムーズに運用を開始できます。

例えば、既存の共有フォルダからデータを移行する支援や、初期設定のサポートを提供しているサービスもあります。また、少人数から契約できるプランを用意している製品もあるため、企業規模に合わせて導入しやすい点も特徴です。

国産オンラインストレージは、情報共有だけでなくBCP対策の強化にも役立ちます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:中小企業のBCP対策を強化するクラウドストレージ

国内法対応やサポート体制を重視する企業には国産オンラインストレージがおすすめ

国産オンラインストレージは、日本語サポートや国内法への対応、管理機能の使いやすさを重視する企業におすすめです。特に電子帳簿保存法への対応やアクセス権限管理、ログ管理などを重視する場合は、国産製品が適しています。

一方で、外部サービスとの連携や海外拠点との利用を重視する場合は、海外製サービスが適しているケースもあります。そのため、オンラインストレージは国産と海外製だけで判断するのではなく、自社の運用体制やセキュリティ要件に合った製品を選ぶことが大切です。

国内法への対応やサポート体制を重視するなら、データの保管場所や運用体制まで確認できる国産オンラインストレージを選ぶことが重要です。FleekdriveはAWSの国内リージョンで管理・運用されており、国内3か所への分散保管にも対応しているため、データ保管場所や運用体制を重視する企業に向いています。

詳しい機能構成や料金プランは資料をダウンロードしてご確認いただけます。全プランを30日間無料で試せるトライアルも提供しているため、導入前に自社の運用や必要機能との相性を確認できます。