最近、YouTubeなどの動画コンテンツを活用して企業の商品やサービスのブランドイメージを高める方法が注目されています。埼玉県にある東武動物公園が開設する「東武ZOOKEEPERch」も、動画コンテンツでファンを増やしたYouTubeチャンネルの一つです。その成果の陰には、Fleekdriveの存在がありました。同園を運営する、東武レジャー企画株式会社(以下、東武レジャー企画)動物園事業部の課長、大西秀弘氏(以下、大西氏)に、導入の理由やその効果、これからの展望について伺ってみました。

目的

  • 広報活動に動画コンテンツを活用し、ブランドイメージ向上を目指す。

施策

  • YouTubeなど動画系SNSへの投稿や、ライブ配信に使用する動画や素材データをFleekdriveにて一元管理。
  • アクセス権の設定とデータ保管のルール設定によるセキュリティ体制の構築。

効果

  • シームレスな連携でテレビ局などメディアへの動画提供がスムーズになり、動物園の知名度がアップ。さらに動画管理に関する作業の標準化と効率化が実現し、担当者の作業量が30%削減。作成できるコンテンツ量が増え、チャンネル登録者数が増加。
  • 安全性が確保され、リスクマネジメントの強化に成功。企業の信頼性がアップ。

成長中の動画コンテンツ

大西氏が動物園のYouTubeチャンネル「東武ZOOKEEPERch」を担当することになったのは2019年のことです。もともと動画コンテンツに興味があったという大西氏は、積極的に動画の配信を行い、コンテンツの企画も刷新。動画を使ったブランディングに取り組みました。努力の甲斐もあり、2019年当時に8000人だったチャンネル登録者数は、2021年12月現在でなんと3万1000人に増加。夜間のアメリカビーバーを観察する「朝までビーバー観察会」など、ユニークな企画が好評で、確実にファンを増やしています。大西氏はさらに動画系SNSの一つ、ニコニコ動画にもチャンネルを開設し、動画活用の幅を広げています。

東武レジャー企画が運営しているYouTubeチャンネル「東武ZOOKEEPERch」

動画を安全に活用するためFleekdriveを導入

しかし、動画コンテンツの人気が高まるとともに、悩みも生まれてきました。それは動画データの管理についてです。

「以前は動画の管理に無料のクラウドストレージを利用していました。しかし、動画の閲覧者が増えたことで、安全性の面が指摘されるようになって……。企業の信頼にもかかわることなので、動画を安全に管理できるサービスを導入する必要に迫られました。Fleekdriveを選んだ理由は、万全なセキュリティ環境が実現できるからです」(大西氏)

大西氏が特に心配したのはウイルスの脅威です。情報を収集するなかで、ウイルスチェック機能はもちろん、全てのファイルを暗号化して保存できるFleekdriveに注目しました。検討の結果、これこそが求める条件を満たすサービスだと確信し、導入が決まったといいます。

 

大容量の動画データ共有がスムーズに

2021年9月にFleekdriveを導入した後、大西氏は想像以上の効果を実感したそうです。

期待したセキュリティの強化はもちろん、リスクマネジメント強化、業務の効率化など多くのメリットがあったと語ってくれました。

まず大きな変化は、他部署や外部との動画の共有がスムーズになったこと。YouTubeチャンネルの人気により、テレビ局などのメディアから、動画の提供依頼も増えました。以前なら、そういった場合も大西氏が対応していましたが、現在はマスメディア担当者が直接、Fleekdrive上から動画を探し、外部のメディアと共有できるようになったのです。

Fleekdriveにアップロードした動画を社内で選定後、テレビ局や外部メディアに配信で提供

「Fleekdriveは保存場所が階層で表示されるので、欲しい動画をすぐに見つけることができます。動画を保存する際は、動物の名前で階層を作って分類しています。さらに「未編集」などタグを付けることで、よりスムーズに検索できるようになりました。Fleekdriveの画面上でそのまま動画再生ができるのも便利ですね。容量の大きな動画をダウンロードすることなく簡単に内容が確認できます。よく使う共有先はアドレスを登録しておくことで、さらに作業が楽になりました」(大西氏)

ファイルにタグを付与することでより詳細な検索が可能に

大西氏を介さず動画の共有ができるようになったことで、時間のロスがなくなりました。メディアからの要望に迅速に応えることで露出も増え、動物園のブランドイメージ向上につながっています。

 

ストレスフリーな動画管理が生み出す相乗効果

また大西氏は、操作性の良さが、業務の標準化と効率化につながったと話してくれました。

「以前は、私一人に集中しがちだった動画管理に伴う仕事を、他のスタッフに任せられるようになったのです。Fleekdriveの操作はドラッグアンドドロップが基本です。わかりやすいので、ITが苦手なスタッフにも簡単に手順を覚えてもらえました。私の作業量は以前と比べ、感覚的には30%ほど減っています。アップロードやダウンロードの処理スピードが速いこともうれしいですね。大容量データを扱うときに感じていたストレスが大幅に軽減しました」(大西氏)

大西氏の負担が減ったことで、より多くの時間をコンテンツ作成に使えるようになりました。動画を公開するペースも早くなり、チャンネルの人気はますます高まっています。

 

安全に動画を管理できる環境が実現

導入のきっかけとなったセキュリティの面でも、大西氏は満足しています。

「アクセス権限の設定によって情報漏えいを防ぎ、安全にデータが管理できるようになりました。Fleekdriveは、データをアップロードする際にウイルスチェックがあるので安心です」(大西氏)

アップロードする時点で自動でウイルスチェックを実行

さらに、Fleekdriveは園内のリスクマネジメントの強化にも貢献しています。データ管理のルールを決めることで、より安全にチャンネル運営ができるようになりました。

「以前は、動画配信に園内業務で使うパソコンを兼用していたため、データを危険にさらすリスクがありました。現在は必要なデータはFleekdriveにアップロードし、動画専用のパソコンにダウンロードしています。業務ごとにデータの保管場所を分けることができて安心です」(大西氏)

Fleekdrive活用でさらに広がる可能性

大西氏はこれからのFleekdrive活用について、さまざまなアイデアがあるようです。

「動物園の開園は1981年なので、デジタル化していない資料もたくさんあるんです。今後は、動物園の過去のデータを保存するアーカイブとしての活用も考えています。他部署への展開もさらに進めて、動画以外のデータも共有できるようにしたいですね。たとえば、獣医師による動物のカルテなど機密性の高い情報も安全に管理ができるでしょう。利用状況の変化に応じてストレージ容量を増やしていけるのもFleekdriveの利点だと思います。また、アクセス元をIPアドレス制限する機能があるので、セキュリティのさらなる強化も検討中です」(大西氏)

東武レジャー企画には遊園地事業やプール事業もあります。動画コンテンツを活用したブランディングで他事業の知名度を上げていくこともできるでしょう。 Fleekdriveの多彩な機能は、東武レジャー企画全体の企業価値向上や発展をサポートしていけるはずです。