ファイル転送サービスを利用する際、「暗号化されていれば安全なのか」「情報漏洩は本当に防げるのか」と疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に、取引先との契約書や顧客情報、設計データなどを共有する企業では、ファイル転送時のセキュリティ対策が重要になっています。一方で、暗号化だけでは防げないリスクもあり、安全に運用するためにはアクセス制御やログ管理なども欠かせません。

本記事では、法人向けオンラインストレージ「Fleekdrive」を提供する株式会社Fleekdriveが、ファイル転送の暗号化についてわかりやすく解説します。

Contents

ファイル転送の暗号化とは

ファイル転送サービスでは、第三者による盗聴や情報漏洩を防ぐために暗号化技術が利用されています。暗号化には、ファイルを送信する際の「転送時の暗号化」と、サービス上に保存する際の「保存時の暗号化」があります。

ここでは、ファイル転送で押さえておきたい暗号化の基本を簡潔に整理したうえで、法人利用で必要になるアクセス制御やログ管理の考え方も解説します。

  • SSL/TLS通信による転送時の暗号化
  • ストレージ暗号化による保存時の暗号化
  • 共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の違い

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SSL/TLS通信による転送時の暗号化

SSL/TLS通信による転送時の暗号化とは、インターネット上でファイルを送受信する際に、通信内容を第三者から読み取れないよう保護する仕組みです。

ファイル転送サービスでは、アップロード時やダウンロード時の通信経路を暗号化することで、盗聴や改ざんのリスクを抑えています。特に、社外とのファイル共有では公共Wi-Fiや外部ネットワークを利用する場合もあるため、SSL/TLSへの対応は重要な確認ポイントです。

ただし、SSL/TLSはあくまで通信経路を保護する仕組みです。そのため、安全なファイル共有を実現するためには、アクセス権限設定や共有期限設定なども併せて活用するようにしましょう。

ストレージ暗号化による保存時の暗号化

ストレージ暗号化による保存時の暗号化とは、サービス上に保管されたファイルそのものを暗号化して保護する仕組みです。

通信中だけでなく、保存されているデータも暗号化することで、万一保管データが不正に取得された場合でも、内容を読み取られるリスクの軽減につながります。

特に機密情報や顧客情報を扱う場合は、転送時だけでなく保存時も暗号化されているか確認するようにしましょう。

共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の違い

共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式は、暗号化や復号に使う「鍵」の仕組みが異なる暗号技術です。

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使う方式です。一方、公開鍵暗号方式は、暗号化用の鍵と復号用の鍵を分けて使う方式です。実際のファイル転送サービスでは、こうした暗号技術を組み合わせて安全な通信やデータ保護を実現しています。

ただし、利用者が暗号方式の細かな違いまで比較する場面は多くありません。法人向けサービスを選ぶ際は、まず「転送時の通信が暗号化されているか」「保存時のファイルも暗号化されるか」を確認しましょう。

暗号化されたファイル転送を安全に運用する3つのポイント

ファイル転送サービスで暗号化機能を利用していても、誤送信や共有URLの転送、アカウントの不正利用といった運用上のリスクまでは完全に防げません。

そのため、暗号化に対応したサービスを選んだうえで、共有範囲の制限やログ確認、認証管理を組み合わせることが重要です。ここでは、暗号化されたファイル転送を安全に運用するためのポイントを紹介します。

  1. 暗号化に対応した法人向けファイル転送サービスを利用する
  2. 共有リンク機能で閲覧権限や有効期限を設定する
  3. 多要素認証やアクセスログ管理で不正アクセスに備える

1. 暗号化に対応した法人向けファイル転送サービスを利用する

安全なファイル転送を実現するためには、SSL/TLS通信による転送時の暗号化や、保存データの暗号化に対応した法人向けサービスを利用することが重要です。

例えば、インターネット経由でファイルを送受信する際、暗号化されていない通信では第三者による盗聴や改ざんのリスクがあります。一方、SSL/TLS通信に対応したサービスであれば、通信経路上でデータを読み取られにくくなります。

また、サービス上に保存されたファイルも暗号化されていれば、万一保管データが不正に取得された場合でも、内容を読み取られるリスクの軽減につながるでしょう。

2. 共有リンク機能で閲覧権限や有効期限を設定する

暗号化されたファイルであっても、共有URLが意図しない相手へ転送されると、情報漏洩につながる可能性があります。

そのため、共有リンク機能を活用し、パスワードや有効期限、ダウンロード回数などを設定することが重要です。例えば、公開期間を短く設定したり、ダウンロード回数を制限したりすることで、不要な長期公開や第三者アクセスのリスクを抑えやすくなります。

暗号化に加えて共有範囲を適切に管理することで、安全性をさらに高められるでしょう。

3. 多要素認証やアクセスログ管理で不正アクセスに備える

暗号化はデータ保護に有効ですが、アカウント情報が漏洩した場合には第三者が正規ユーザーとしてアクセスできてしまう可能性があります。

そのため、ID・パスワードに加えて認証コードを利用する多要素認証を導入し、不正ログインを防ぐことが重要です。また、アクセスログを確認できるサービスであれば、「誰が」「いつ」「どのファイルへアクセスしたか」を把握しやすくなります。

特に機密情報を扱う企業では、暗号化だけでなく認証管理やログ管理も組み合わせることで、より安全な運用につながるでしょう。

ファイル転送を暗号化しない3つのリスク

ファイル転送時に暗号化を行わない場合、情報漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。特に、顧客情報や契約書、設計図面など機密性の高いデータを扱う企業では、暗号化は重要なセキュリティ対策の一つです。

ここでは、ファイル転送を暗号化しない場合に発生する主なリスクを解説します。

  1. 情報漏洩による被害や信用低下につながる
  2. 誤送信時に第三者へ内容を閲覧される可能性がある
  3. 監査対応やセキュリティチェックで指摘を受ける可能性がある

1. 情報漏洩による被害や信用低下につながる

ファイル転送時に暗号化されていない場合、通信経路上で第三者にデータを盗み見られたり、不正に取得されたりするリスクがあります。

顧客情報や機密情報が漏洩すると、取引先からの信頼低下や損害賠償、事業活動への影響につながる可能性があります。近年はサプライチェーン全体でセキュリティ対策が求められており、ファイル転送時の暗号化も重要な対策の一つといえるでしょう。

2. 誤送信時に第三者へ内容を閲覧される可能性がある

暗号化されていないファイルを誤送信した場合、送信先の第三者がそのまま内容を閲覧できてしまう可能性があります。

メール添付によるファイル共有では、一度送信すると取り消しが難しく、誤送信による情報漏洩事故につながるケースもあります。暗号化やアクセス制御機能を活用することで、万一の誤送信時でも被害を最小限に抑えやすくなるでしょう。

3. 監査対応やセキュリティチェックで指摘を受ける可能性がある

暗号化されていないファイル転送は、監査や取引先からのセキュリティチェックで課題として指摘される可能性があります。

例えば、ISMS(ISO/IEC 27001)やプライバシーマークの運用では、情報資産を適切に保護するための管理策が求められています。また、大企業や官公庁との取引では、ファイル共有時の暗号化やアクセス制御を求められるケースも少なくありません。

そのため、セキュリティ要件への対応や取引先からの信頼確保という観点からも、暗号化に対応したファイル転送環境を整備するようにしましょう。

暗号化対応のファイル転送サービスを比較する際の4つの基準

暗号化対応のファイル転送サービスを選ぶ際は、暗号化の有無だけでなく、実際の運用で必要になる管理機能まで比較することが大切です。

前章では安全に運用するための考え方を紹介しましたが、ここでは導入前に確認したい比較基準として、監査機能、容量上限、誤送信対策、既存環境との連携を整理します。

  1. アクセス制限やログ管理などの監査機能
  2. 安定して転送できるファイルの容量上限
  3. 誤った送信・共有を防ぎやすい操作性
  4. 既存の業務システムやメール環境との連携機能

1. アクセス制限やログ管理などの監査機能

ファイル転送サービスを選ぶ際は、アクセス制限やログ管理などの監査機能が備わっているか確認しましょう。

例えば、閲覧権限設定やIPアドレス制限、ダウンロード制限などがあれば、共有相手以外のアクセスを防ぎやすくなります。また、「誰が・いつ・どのファイルへアクセスしたか」を記録できるログ管理機能があれば、監査対応やトラブル発生時の原因調査にも役立つでしょう。

法人利用では、暗号化に加えてこうした管理機能を備えているかが重要な比較ポイントになります。

2. 安定して転送できるファイルの容量上限

暗号化された状態で大容量ファイルを安定して転送できるかも確認しましょう。

例えば、動画データや設計図面、製造データなどを扱う企業では、数百MBから数GB以上のファイルを共有するケースもあります。そのため、1ファイルあたりの容量上限や転送時の安定性を確認することが重要です。

事業拡大に伴い取り扱うデータ量が増える可能性もあるため、将来的な容量拡張に対応できるかも確認するようにしましょう。

関連記事:大容量ファイルの効率的な管理方法と役立つクラウドストレージを紹介

3. 誤った送信・共有を防ぎやすい操作性

安全なファイル共有を実現するためには、操作ミスを防ぎやすい設計かどうかも重要です。

例えば、共有先確認画面や承認フロー機能、共有リンクの有効期限設定などがあれば、誤送信による情報漏洩リスクを抑えやすくなります。また、直感的に操作できる画面設計であれば、利用者ごとの運用差も発生しにくくなるでしょう。

どれだけ暗号化機能が優れていても、人的ミスによる情報漏洩は発生するため、操作性も重要な比較基準です。

4. 既存の業務システムやメール環境との連携機能

ファイル転送サービスは、既存の業務システムやメール環境と連携できるかも確認しましょう。

例えば、Microsoft 365やGoogle Workspace、グループウェアなどと連携できれば、ファイル共有業務を効率化しやすくなります。また、普段利用している環境から直接ファイル共有できれば、従業員が別ツールを使う手間も減らせます。

結果として、運用ルールの徹底やシャドーIT防止にもつながるため、セキュリティと業務効率の両面から確認するようにしましょう。

ファイル転送の暗号化でセキュリティ強化につながった2つの事例

ファイル転送の暗号化は、単に通信を保護するだけでなく、アクセス制御やログ管理などと組み合わせることで、より高いセキュリティ環境の構築につながります。

ここでは、実際にFleekdriveを活用し、セキュリティ強化や業務効率化を実現した企業事例を紹介します。

  1. ネット銀行が求める高セキュリティ環境を実現|住信SBIネット銀行株式会社
  2. セキュリティリスクが軽減|株式会社ティーエスアールパブリック

1. ネット銀行が求める高セキュリティ環境を実現|住信SBIネット銀行株式会社

住信SBIネット銀行株式会社では、代理店や提携先、委託先など約300社とのファイル授受を行っていました。しかし、以前は各部署が個別にファイル共有サービスを契約しており、利用サービスや運用ルールが統一されていなかったため、社内統制やガバナンスの強化が課題となっていました。

そこでFleekdriveを導入し、ファイル共有環境を一元化。ファイルの暗号化に加え、アクセス権限設定やIPアドレス制限、承認ワークフロー機能を活用することで、高度なセキュリティ環境を構築しました。特に、社外へファイルを共有する際は上長による承認を必須とする運用を整備し、誤送信や情報漏洩のリスク低減につなげています。

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2. セキュリティリスクが軽減|株式会社ティーエスアールパブリック

株式会社ティーエスアールパブリックでは、自治体や学校、病院などのシステム開発を手掛ける中で、お客様との安全なファイル共有が課題となっていました。従来はメール添付によるファイル送付を行っていましたが、誤送信リスクやPPAP運用の負担に加え、大容量ファイルの共有にも課題を抱えていました。

そこでFleekdriveを導入し、ファイル配信機能や公開スペース機能を活用したファイル共有へ移行。ファイル配信機能では、万一誤ったファイルを送信した場合でも、相手のダウンロード状況を確認しながら配信停止できるようになりました。また、パスワード生成・送信もあわせて管理できるため、従来のPPAP運用と比較してセキュリティリスクの軽減につながっています。

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ファイル転送の暗号化に関するよくある質問

ここからは、ファイル転送の暗号化に関するよくある質問について答えていきます。

  • ファイル転送の暗号化はどの程度安全?
  • 暗号化されたファイル転送でも情報漏洩は起こる?

ファイル転送の暗号化はどの程度安全?

SSL/TLSによる通信経路の暗号化や、AES-256などによる保存データの暗号化が適切に採用されている場合、第三者が通信内容や保管ファイルの内容を読み取ることは困難になります。

実際に、多くの法人向けファイル転送サービスやクラウドサービスでは、転送時のSSL/TLS暗号化と保存時の暗号化を組み合わせることで、ファイルを保護しています。ただし、暗号化はあくまでデータそのものを保護する仕組みであり、誤送信やアクセス権限の設定ミスなどの運用上のリスクまでは防げません。

そのため、安全性を高めるためには、暗号化だけでなくアクセス制御や承認フロー、ログ管理などもあわせて活用するようにしてください。

暗号化されたファイル転送でも情報漏洩は起こる?

暗号化されたファイル転送であっても、誤送信や内部不正などによる情報漏洩が発生する可能性はあります。

例えば、誤った共有先へファイルを送信した場合や、アクセス権限を広く設定しすぎた場合は、暗号化されていても意図しない相手に情報が閲覧される可能性があります。また、PPAP運用では、パスワード管理ミスやメール誤送信による情報漏洩リスクが以前から指摘されています。

そのため、暗号化に加えて、アクセス権限管理や配信停止機能、アクセスログ管理などを活用し、万一トラブルが発生した際でも被害を最小限に抑えられる環境を整えるようにしましょう。

安全にファイル転送・共有・管理するなら暗号化対応ツールを選びましょう

ファイル転送時の情報漏洩リスクを軽減するためには、転送時・保存時の暗号化に対応したサービスを利用することが重要です。しかし、暗号化だけで十分とは言えず、アクセス権限管理やログ管理、承認フローなどを組み合わせて運用することで、より安全なファイル共有環境を構築できます。

特に法人では、取引先とのファイル共有や機密情報のやり取りが発生するため、セキュリティ機能と運用管理機能を兼ね備えたサービスを選ぶようにしましょう。

Fleekdriveは、通信経路のSSL暗号化や保存ファイルの暗号化に対応した法人向けオンラインストレージです。ファイル配信では、パスワード設定やダウンロード回数制限、公開期間の指定、受領状況の確認などを活用できるため、メール添付に頼らず社外とのファイル共有を管理しやすくなります。

暗号化に加えて、共有後の制御やログ確認まで含めて運用したい場合は、資料で機能の詳細を確認してみてください。導入前に操作感を試したい場合は、30日間の無料トライアルも利用できます。