スマホで写真や動画を撮るのが好き、という人も多いのではないでしょうか。そこで問題になるのが、日々溜まっていくデータをどう保存していくかということです。いくら手元に残しておきたい大切なデータばかりだったとしても、スマホの容量には限りがあります。そこで役立つのがパーソナルクラウドストレージです。自宅に置いた専用のHDDに直接データを保存できるため、スマホの容量を気にすることなく写真や動画を楽しむことができます。

パーソナルクラウドストレージ、普通のクラウドストレージとどう違う?

一般のクラウドストレージは、サービス事業者の所有するHDDにインターネット経由でデータを預けることになります。そのためインターネット環境さえ整っていれば、外出先でも必要なデータにアクセスすることができます。専用のアプリを使えば、タブレットやスマホからの利用も可能です。これとほぼ同じことを自宅でもできるようにしたのがパーソナルクラウドストレージです。パーソナルクラウドストレージとは、自宅のインターネット回線(LAN)に直接つないで使うHDDのことです。この特殊なHDDを自宅のインターネットにつないでおくだけで、普通のクラウドストレージと同じようにインターネット経由でパーソナルクラウドストレージ内のデータを保存・利用することができます。もちろんタブレットやスマホでも使えます。パーソナルクラウドストレージが普通のクラウドストレージと違うのは、クラウドサービスを利用するときに、サービス事業者を介在させずに済むということです。自宅にデータを置いておくことができるため、第三者に預けるのが不安な個人情報なども安心して管理できます。一般のクラウドストレージよりも、よりプライベートな利用に向いているといえるでしょう。

スマホで撮った大量の写真…あなたはどうしていますか?

スマホが便利なのは、いつでも気軽に写真を撮れること。その代わり、どんどん写真が増えてしまい、スマホの容量を圧迫する……という事態に陥りがちです。実際、人々は増え続ける写真をどのように管理しているのでしょうか。アンケート調査を実施してみました。

人それぞれ!?写真の保存方法にはさまざまなやり方がある模様

  • ドロップボックスを使用している(20代/女性)
  • パソコンに転送して大容量ストレージに保存。(40代/男性)
  • そのままスマートフォンで保存しています。(20代/男性)
  • 携帯に保存して、変える時にドロップボックスやパソコンに移動する(20代/女性)
  • 家のプリンタでプリントして、アルバムに残している。(30代/女性)

【質問】
スマートフォンで撮影した写真はどのように保存していますか?

【回答結果】
フリー回答

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年02月24日~2017年03月01日
有効回答数:100サンプル

スマホにそのまま保存しておく人、一定量データがたまったらPCやクラウドストレージなどに移す人、とさまざまな人がいることが分かりました。また、今回のアンケートが「写真」を対象にしていたため、プリントアウトしてアルバムにしているという人も。大切な思い出をベストな形で残すために、みなさんいろいろと工夫している様子がうかがえます。現状でも写真の保存方法には複数の方法がありますが、パーソナルクラウドストレージを導入することで、さらに選択の幅が広がりそうです。

パーソナルクラウドストレージのメリット

スマホやタブレットを1人1台単位で持つ時代、パーソナルクラウドストレージを家庭に導入するメリットは大きいといえるでしょう。一般のパーソナルクラウドストレージ同様マルチデバイス対応なので、スマホやタブレット、友達のPCなど、インターネットにつながってさえいれば、どこからでもデータにアクセスすることができます。またストレージの容量が大きいため、スマホやタブレットの容量を気にせずに、好きなだけ写真や音楽、動画などを楽しむことができます。TB単位の容量があるため、データを保存するときでも残りの容量を気にする必要はありません。ユーザーの設定を済ませておけば、家族で1つのパーソナルクラウドストレージの容量を分け合ったり、データを共有したりすることも可能です。しかも、ユーザーごとに専用のフォルダが作成されるため、家族みんなで1つのストレージを共有していても、各自のプライベートをしっかりと守ることができます。さらに自宅でデータを保管できるため、web上に置くのがためらわれるようなデータも安心して保管することができます。加えて自宅のPCから独立しているため、PCがクラッシュしてもデータが消失するおそれがありません。

パーソナルクラウドストレージの設置方法は?

パーソナルクラウドストレージはNASといわれる、ネットワークに直接つないで利用するHDDの一種です。しかしネットワークの知識がない初心者には設置が面倒なNASに比べ、パーソナルクラウドストレージでは設置方法がかなり簡略化されています。そのため自宅にインターネット回線が引かれてさえいれば、設置作業はそんなに難しいものではありません。パーソナルクラウドストレージのセットアップに必要なものは、パーソナルクラウド機能のついたHDD本体とLANケーブル、そしてPCです。まずパーソナルクラウドストレージをLANケーブルでルータに直接つなぎ、電源を入れます。次に、メインのPCを立ち上げ、webブラウザなどでセットアップ画面を開きます。ここまできたら自動的に本体がPCに認識されるはずです。あとはセットアップ画面のガイドに従い、ユーザーIDやパスワード、メールアドレスなど必要な項目を打ち込むだけで、セットアップ完了となります。なおこのセットアップは、タブレットやスマホといったモバイルデバイスから行うこともできます。これらのデバイスでパーソナルクラウドを使いたい場合は、あらかじめ専用のアプリをインストールしておきましょう。

家族で共有!SNSにすぐ投稿!プライベートで使うならおすすめ

パーソナルクラウドストレージを使えば、外出先でも必要なデータをすぐに取り出すことができます。スマホやタブレットを使ったSNSへの投稿や音楽鑑賞などの作業がスムーズになるはずです。しかも共有フォルダを設定すれば、家族でデータを共有することも可能です。機器のメンテナンスは必須ですが、データを手元で管理できる分セキュリティも高め。インターネット上に保管するのが怖い個人情報も安心して扱えるはずです。

関連ホワイトペーパー「オンラインストレージを選ぶ時に大事な5つのポイント」