クライアントが抱えている具体的な課題
ある公共サービスを提供する企業では、在宅勤務など社外からのリモートアクセスを検討していた。今やどこからでも仕事ができる環境を整備することが時代の要請であり、円滑な採用や離職防止の面でも重要な要素として無視できないテーマだと考えていた。
ところが、公共サービス事業を運営しているだけに、個人情報を大量に保有しており、情報漏洩の可能性を考えると積極的には推進しづらく、保守的な社風もあり、検討中のまま時間が過ぎている状況だ。
Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由
Fleekdriveは、IPアドレスで接続の可否を制御でき、加えてユーザーごとにフォルダに対してアクセス権限を設定できる。そのため、社外からのアクセス時には利用できるフォルダを最小限に限定する運用も難しくない。
ログ証跡の機能では、5年分の操作ログを残すことができるため、セキュリティ事故の発生時に経路をたどることができ、故意の漏洩に対する抑止力としても働く。
ただし重要なのは、不審な挙動に対して素早く対処してセキュリティ事故を未然に防ぐことである。そこでFleekdriveには、監査オプションが用意されている。監査オプションを利用すると、あらかじめ設定した時間帯以外にアクセスがあると、管理者や上長にアラートが通知されるほか、大容量アップロードやダウンロードが発生した際にも、同じように通知するしくみになっている。
また、設定したポリシーに抵触するアクセス情報は、全社あるいは部署などの単位でレポートとしてチェックすることも可能だ。
Fleekdrive導入による改善点
この企業ではFleekdriveを採用し、社外からアクセスできるフォルダを制限し、個人情報にはアクセスしないことを前提にリモートワークを実現させた。
決め手となったのはアクセス制御だけでなく、ログ証跡機能に加えて不正操作をキャッチできる監査オプションだった。慎重な姿勢を見せていた保守派の役員からも了解を得ることができたという。
また、折しも働き方改革への取組みが求められていることもあり、レポートを確認することで時間外のアクセスをチェックすることにした。社内での労働状況を把握することはもちろんだが、自宅に持ち帰ることができるだけに、無理な働き方になっていないか確認して、適切なフォローが必要になるためだ。
こうした施策が功を奏し、この企業におけるリモートアクセスは、時間の有効活用やモチベーション維持に効果が現れた。
まとめ
- 在宅勤務など、オフィス外からでも仕事ができる環境を整備したかった。
- Fleekdriveでは細かなアクセス権限設定と併せて、監査オプションで挙動を監視できる。
- Fleekdriveによって不必要なアクセスを抑止するとともに、時間外勤務の把握も実現した。