クライアントが抱えている具体的な課題

多くの販売代理店を持つある医療機器メーカーでは、代理店の営業担当者と、機密性の高い資料やPDFのカタログをメールで共有していた。代理店側は、最新のカタログがどれか把握できなくなることが多く、その都度再送付を依頼され、メーカー側の担当者も応じていた。
また、このメーカーの場合、代理店を規模や実績などによってランク付けしており、ランクによってカタログの種類や価格表の内容、さらに知りうる技術情報も異なる。そのため、相手に合わせて適切な資料を送付する必要があるのだが、代理店のランクは時折見直されることもあり、メーカーの担当者が誤って資料を送ってしまうこともあった。

さらに、異なる代理店に勤める同じ苗字の担当者に間違えてファイルを送ってしまうトラブルも発生している。このように、このメーカーでは、担当者に必要以上の手間がかかってしまう問題と、情報セキュリティ上の懸念に対応する必要があった。

Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由

Fleekdriveは、フォルダとユーザーごとに細かなアクセス権限を設定できる法人向けのクラウドストレージだ。ユーザーは部署や会社など、組織単位でロール管理が可能である。アクセス可能な期限と、ダウンロードを許可するかどうかも設定した上でファイル共有を実現する。

また、アクセス履歴はログとして残されるため、Fleekdriveが提供するAPIを通じて分析ツールと連携させれば、どのカタログがよく利用されているのか、実態を把握するのにも役立てることができる。

Fleekdrive導入による改善点

この医療機器メーカーと代理店は、不要と思われる情報のやりとりが発生することで、互いに工数を浪費していたことになる。Fleekdriveを導入し、共有資料のポータルサイトを設けたことで、常に最新の情報が集まる場所が定まり、これまでのようなやりとりは一切不要となった。
代理店にとっては、ファイルにアクセスしやすくなったことで、さらなる情報提供を依頼するなど意欲的な営業活動につながっている。

また、まれに個別のファイルを共有する場合にも、ファイルをメールに添付するのではなく、ログインが必要な設定でFleekdriveに保存した上で、その場所を示すURLをメールに記載する運用とした。これにより、万が一メールを誤送信したとしても、受信者に閲覧権限がなければ情報がもれるおそれはないのだ。

このメーカーでは、一歩進んだ活用方法としてアクセスログの解析を始めており、代理店が必要としている資料を基に適切なフォローを実施することで、より良いパートナー関係を構築して売上を伸ばそうと考えている。

まとめ

  • メーカーと販売代理店とのあいだで、カタログなどのやりとりに無視できない工数がかかっていた。
  • Fleekdriveでは、ユーザーや所属する組織単位でアクセス権限を設定できる。
  • Fleekdriveで正しいファイルのみを共有するしくみを整え、従来の手間をなくすことができた。