デバイスなどのデータ保管庫のことをストレージといいます。パソコンやスマホで、画像などのデータを保存したり、アプリケーションを動かしたりするためには、このストレージの容量にある程度の余裕が必要になります。特にパソコンやスマホの内蔵ストレージが満杯になってしまうと、OSが動かないなどさまざまな障害が出てきます。スマホやパソコンを快適に使うためにも、ストレージ容量とその管理方法について知っておきましょう。

容量が足りなくなって一番困るデバイスは?

パソコンやスマホの内蔵ストレージ、オンラインストレージなどストレージにもさまざまな種類がありますよね。そのなかで容量が足りないと一番困るデバイスはなんなのでしょうか。アンケート調査を実施し、ユーザーの皆さんの意見を聞かせてもらいました。

質問

ストレージ容量が足りなくなって一番困るのは次のうちどれですか?

回答結果

デスクトップパソコン:23
ノートパソコン:65
スマートフォン:91
オンラインストレージ:8

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年03月10日~2017年03月16日
有効回答数:187サンプル

スマホという意見が多数!続いて多かったのはノートパソコン

回答結果のうち、最も多かったのがスマホという意見でした。

  • AndroidのケータイはSDカードで容量が増やせるけど、iPhoneのスマホは容量を増やしにくいから。(30代/女性)
  • アプリをたくさん使用するので、パソコンよりもスマホの方が生活に支障をきたします。(30代/男性)

毎日使うものだけに使えなくなると困ると回答した人が多い印象でした。次に多かったのがノートパソコンという意見です。

  • 仕事で使うのは主にこっちなので、常にサブのバックアップがないと心配です。(30代/男性)
  • 写真や仕事関係のデータなど削除できないデータがたくさんあるので、減ってしまったときに外付けHDDを買ったりとお金がかかる。(20代/女性)

仕事で使用しているため、使えないと業務に支障が出るという意見が複数寄せられました。

その他デスクトップ、オンラインストレージとさまざまな意見がありました。しかし、どのデバイスやサービスでも「ストレージ容量がいっぱいになってしまうのは困る」というのがユーザー全体の共通認識ではあるようです。

(1)記憶媒体?メモリとは違う?ストレージとはなんのこと?

ストレージとは、データの保管庫のことを指します。HDDやSSD、USBメモリ、オンラインストレージなど、データを保存できる媒体やサービスはすべてこのストレージにあたります。そのなかでも、パソコンやスマホにあらかじめ内蔵されているストレージのことを内部ストレージといいます。ストレージの容量が大きくなれば大きくなるほど、大量のデータを保管することができるようになります。

一方、コンピュータにはストレージの他に、メモリという記憶媒体も備わっています。メモリはCPUが処理するためのデータを一時的な保管場所のことです。電源が切れるとデータが消えてしまうため、ストレージのようにデータを長期間保管することはできません。その代わり、処理速度が速い、CPUが直接データを読み込めるという特徴があります。CPUは作業に必要なデータをストレージからメモリに呼び出し、処理していきます。つまりメモリは、CPUとストレージのデータの受け渡しをしている存在ということになるのです。メモリの容量が大きくなればなるほど、CPUは効率よくデータを処理できるようになります。メモリの容量はコンピュータの性能と深い関係があります。

(2)パソコンを使うならストレージ容量の知識を持っておこう

パソコンの内部ストレージには、HDDとSSDの2種類があります。HDDがTB単位の大容量かつ低価格を誇るのに対し、後発のSSDは容量あたりのコストが高いため、HDDよりも容量が少なくなる傾向があります。その代わり、SSDには物理的な衝撃に強い、部品が軽いなどHDDにはないメリットがあります。特に持ち運ぶ機会の多いノートパソコンであれば、SSD搭載モデルを選ぶメリットは大きいといえるでしょう。

パソコンのストレージについて、もう1つ知っておきたいのがCドライブの重要性です。HDDやSSDは複数のドライブに区切られていますが、そのうちCドライブにはOSやソフトウェアなどのデータが保存されています。そのため、Cドライブに十分な空き容量がないと、OSが正常に動かなくなってしまうのです。Cドライブには、マイドキュメントなどのデータ類も保存されるため、パソコンを使い続けているとドライブ内に不要なデータが溜まってしまいます。ストレージ容量が少ないノートパソコンはもちろん、容量が大きいデスクトップでも油断は禁物です。Dドライブにデータを移す、ディスクをクリーンアップするなどして、定期的にCドライブ内を整理するようにしましょう。

(3)Androidユーザーが覚えておきたいストレージ容量の話

カメラにも音楽プレイヤーにもなるうえ、さまざまな便利なアプリが揃うスマホ。毎日のように使い込んでいるユーザーも多いのではないでしょうか。しかし使う頻度が多ければ多いほど、ストレージの中にどんどんデータが蓄積されていってしまいます。特に写真や動画をたくさん撮る人、大量のアプリを入れている人などは、あっという間にストレージ容量が足りなくなってしまうはずです。万が一ストレージ容量が足りなくなってしまうと、データの保存ができなくなるどころか、Androidが正常に動かなくなってしまいます。

さらには、強制的な再起動を繰り返す再起動ループが発生してしまうこともあります。そうなる前に、不要なデータやアプリを削除するなどしてストレージ容量の確保に努めましょう。まずは、本体やパソコンで現在のストレージ使用量を確認するところから始めてみましょう。Androidスマホの場合には、microSDカードでストレージ容量を拡張することが可能です。本体にカードを差し込むだけで、数百MBから100GB以上のストレージ容量をすぐに確保できます。写真や動画などのデータ類は保存先を内部ストレージではなく、microSDカードに設定しておくとよいでしょう。

(4)SNSユーザーは要注意?iPhoneのストレージ容量がなくなる理由とは?

ストレージ容量が足りなくなりがちなのは、iPhoneユーザーも同じです。ストレージを管理しないまま放置してしまうと、画像や音楽などのデータがどんどんiPhone内に溜まっていってしまいます。さらにLINEなどのSNSをたくさん使う人は、SNSアプリのサイズがトーク履歴などの不要なデータで膨れ上がってしまう傾向があります。いらないデータやアプリなどを削除するのはもちろん、アプリ内のキャッシュやデータの整理も定期的に行うようにしましょう。また写真や音楽などについては、オンラインストレージや外部ストレージにデータを移すことも検討してください。

さらにiPhoneには、フォトストリームやHDR撮影のような初期設定のままにしておくとストレージ容量を圧迫してしまう設定があります。ストレージ容量を少しでも節約するために、一度設定を見直してみましょう。iPhoneのストレージ使用量を把握するためには、ホーム画面から「設定」>「使用状況」を選択します。パソコンでは、iTunesを使います。バックアップをとったあと、iPhoneをリセット・復元すると、通常削除できない「その他」データ(iOSが一時的に使用したデータなど)も削除することができます。

(5)ありがちトラブル?iCloudストレージの容量がいっぱいになる

Apple製デバイスを使っている人にとって、iCloudストレージは何かと重宝する存在です。データの保管先としても使えるほか、iPhoneのバックアップも自動で取ることができます。ただ注意してほしいのが、iCloudストレージの容量です。ユーザー全員が使える無料版は容量が5GBしかありません。そのため、iPhone内のデータをすべてバックアップするような使い方をしていると、すぐに容量が足りなくなってしまいます。

iCloudの容量が足りなくなると、iPhoneのバックアップが取れなくなる、デバイス間のデータの同期ができなくなるなどの問題が発生してきます。容量不足で利用できない状態でiCloudを放置しておいた場合、データが削除されてしまう可能性もあります。本当に大切なデータを保管しておくためにも、iPhoneのバックアップはiTunesで取る、他のオンラインストレージにデータを移すといった対策で、iCloudのストレージ容量を確保しましょう。

なおデータの削除や整理だけでは間に合わない、あるいはもっと容量が欲しいという人は、思い切って有料版を購入するという手段もあります。また会社用携帯でiPhoneを使っているのなら、法人向けのオンラインストレージサービスを利用して安全にファイル管理ができる仕組みを用意することを検討してもよいでしょう。

まとめ

データの保管場所であるストレージが満杯になってしまうと、データの保存ができなくなるばかりか、デバイスのOSも正常に動かなくなってしまいます。トラブル回避のためにも、要らないデータは削除する、あるいは外部ストレージやオンラインストレージといった他の場所に移動するなどして、常にストレージの容量にはある程度の余裕を持たせておきましょう。

Fleekdriveについて

「Fleekdrive (フリークドライブ) 」は企業の情報資産を社内外問わず有効活用することができる、強固なセキュリティを備えた企業向けオンラインストレージサービスです。デバイスのストレージ容量がひっ迫した場合でも、100GB〜容量無制限と必要に応じてプランやストレージ容量を選択することが可能です。またウイルスチェックや暗号化通信など企業利用に求められているセキュアなファイル管理を実現します。

  • Fleekdriveが企業に選ばれる理由はこちら
  • Fleekdriveの詳しい機能紹介はこちら