生活インフラとしてすっかり定着したインターネット。しかし便利な半面、悪意のある第三者が潜んでいる可能性も否定できません。個人情報の詐取やコンピューターウイルスの配布など、インターネットの利用は危険と隣り合わせです。大切なパソコンを犯罪者の魔の手から守るためにも、日頃からセキュリティ対策をしっかり行なうことが大切となります。ここでは特にウイルスによる被害やその対策について紹介します。

パソコンがウイルス感染!その時どのような被害があった?

コンピューターウイルスは他のプログラムに寄生し、そのプログラムを使用不可にしたり、有害な動作を実行させたりすることを目的としたソフトウェアです。それはウイルスに感染するとどのような事態が起こってしまうのでしょうか。実際被害を遭った人の声をまとめました。

クレジットカードの不正使用など大損害に発展するケースも

・パソコンの操作が出来なくなり、電源を入れ直しても画面がフリーズしたままになっていました。(39歳/男性/正社員)
・パソコンに入っているいろいろなファイルが壊れてしまった。(29歳/女性/個人事業主・フリーランス)
・ウイルスに感染しているとのメッセージが出たので、すぐに駆除しました。実害はありませんでした。(59歳/男性/公務員)
・自分のパソコンをリカバリーするはめになっただけでなく、知り合いのパソコンにまで被害が及びました。(27歳/女性/正社員)
・パソコンでしか使用していないクレジットカードを勝手に使用され、カード会社から連絡が来た。カード会社が警戒していた内容だった為、支払わずに済んだ。(35歳/男性/個人事業主・フリーランス)
・パソコンが壊れた。代金の20万円くらい損した。(42歳/男性/派遣社員)

【質問】
ウイルスに感染してどのような被害にあったかを教えてください。

【回答結果】
フリー回答

【アンケート概要】
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者
調査期間:2017年05月12日~2017年05月19日
有効回答数:120サンプル

パソコンが動かなくなって初期化するはめになった、大切なファイルが壊れたなどさまざまな被害が発生していることがわかりました。なかには本体が壊れ、買い替えを余儀なくされたという人も。また、クレジットカードを不正使用されたという人もいました。ウイルス感染によるユーザー側の損害には計り知れないものがあるようです。

もしやウイルス?気づいたらこんな被害にあっていた

インターネット上にはさまざまな種類のウイルスが出回っています。あなたの身の回りやパソコン内で不可解な現象が起こったら、それはウイルスの仕業かもしれません。ここではウイルスによって引き起こされる代表的な被害例を紹介しましょう。
まず問題になるのがクレジットカード情報などに代表される個人情報の流出です。ネットバンキングで自分の知らないうちにお金を引き落とされたり、オンラインゲームのアカウントが乗っ取られたりします。プライバシーの侵害という意味では、パソコンのウェブカメラを乗っ取り、盗撮行為を行うウイルスの存在も報告されています。
また、パソコンのデータを破壊したり、動作に異常を起こさせたりするタイプのウイルスもあります。大切なデータが失われる、パソコンが使用不能になるといった被害が発生します。このように、ウイルスによる被害には、比較的すぐに被害に遭ったことに気づきやすいものから、気が付かないうちに事態がどんどん悪化していってしまうものまでさまざまなパターンがあります。一見異常がないようでも、水面下で被害が進行していることもあるので要注意です。定期的にウイルススキャンを行なうなど、常日頃から対策を徹底するようにしましょう。

基本の対策は重要!ウイルスからパソコンを守る方法

まず最低限行なうべき対策としては、セキュリティソフトを入れること、そしてOS・ソフトウェアのアップデートをこまめに行なうことが挙げられます。
ウイルス対策機能付きのセキュリティソフトがあれば、ウイルスが侵入していないかどうかまめにチェックすることができます。さらに、OSおよびソフトウェアを常に最新版にしておくことで、システムの脆弱性を突いた攻撃からパソコンを守ることができます。古いバージョンをそのまま使っているとセキュリティ的には意味がありません。こまめにアップデートを行うようにしましょう。
パスワードを始めとするデータの管理も大切です。パスワードを設定するときは、誕生日や名前といった推測されやすい単語を避け、複雑な組み合わせにしておきましょう。使い回しをしない、定期的に変更するといった対策も必要になります。
また、万が一のときにデータを守れるよう、パソコン内のデータは定期的にバックアップするようにしましょう。このときウイルスの侵入を防ぐために、バックアップ用外付けHDDはパソコンにつなぎっぱなしにしないようにしてください。
自宅などでWi-Fiを使っている人は、Wi-Fiの暗号方式の確認を。他人の侵入を防ぐため、パスワードをかけておくと安心です。

種類たくさん!ウイルス対策に使えるソフト

パソコンをウイルスの脅威から守るさまざまなソフトが存在しています。高評価のフリーソフトから有料の定番ソフトまでその値段や機能もさまざまです。自分のパソコンの利用形態も考慮しつつ、必要な機能を絞り込んでみましょう。
アンチウイルスソフトはウイルスを検出し、発見したウイルスを削除してくれるソフトです。有料版のセキュリティソフトに標準機能としてついているほか、フリーソフトもあります。パソコンは基本機能をメインに使い、メールやインターネットの利用頻度が高くない人ならフリーソフトでも十分かもしれません。
ファイアウォールソフトは外部からの不正侵入を防ぎ、ウイルスに代表される不正なプログラムなどからパソコンを守ります。これもセキュリティソフトに標準機能として備わっていることがほとんどです。無料のウイルス対策ソフトを使っている人は別途導入する必要があるでしょう。
インターネットセキュリティソフトは、ウイルス対策機能やファイアウォールのほか、フィッシング詐欺対策などパソコンを守るのに必要なあらゆる機能をカバーします。メールをよく使う、ネットバンキングやネット通販をよく使う人は、とりあえずこちらを選んでおくのが無難です。

まとめ

インターネットを利用している以上、常にウイルスによる被害に遭う可能性があります。セキュリティソフトを入れる、OSやソフトウェアのアップデートを行なうなどできる対策を怠らないようにしましょう。ウイルス対策に役立つセキュリティ関連のソフトにもさまざまなタイプのものがあります。ネットバンキングを使う人はインターネットセキュリティソフトを選ぶなど、パソコンの利用目的などに合わせて選んでみましょう。