クライアントが抱えている具体的な課題
ある建設関連の大手企業では、全国に多くの支社を展開している。
インフラの設計情報やメンテナンス情報は、写真や図面を含むため、大容量のデータになりがちで、機密性もあることから自社運用のファイルサーバで管理していた。また、カタログなどもこのサーバで保管しており、普段使わない建材などを探したいと頼まれれば、すぐに情報提供できなければならない。
こうしたデータのバックアップをとるにはコストがかかりすぎるため、現在までは行ってこなかった。とはいえ、最近は自然災害が多く、万が一に備えたバックアップの必要性を考え始めている。しかも、復旧工事などで必要なデータも含まれるだけに、消失を防ぐとともに、社会的に役立てる体制を整えたい。
Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由
大容量のファイルも取り扱うことが可能である、法人向けクラウドストレージサービスFleekdriveは、データをAmazon Web Services(AWS)上に保管している。AWSが提供する技術を活用しながら、Fleekdriveは安定したサービス提供を行っている。
すべてのデータはAWSでバックアップがとられており、3ヵ所の物理的に分かれたデータセンターにローテーションで分散していることから災害時にも心配ない。
データ紛失は、災害などでハードウェアが故障してしまう以外にも、外部からの攻撃やウイルスによって書き換えられてしまう可能性が考えられる。オプションで提供されることが多いウイルスチェックも、Fleekdriveでは標準機能として提供しており、ファイルがアップロードされると即時にチェックが行われ、感染を予防している。
なお、Fleekdriveのデータは暗号化して管理されているため、もし攻撃を受けても暗号が解かれない限り、データの内容は流出しないようになっている。
Fleekdrive導入による改善点
この建設関連企業では、ファイルサーバのデータをすべてFleekdriveに移行して運用することにした。その結果、管理者やユーザーが特に意識することなく、複数のバックアップをとれるようになった。
また、これまでは協力会社から受け取ったファイルを、不用意にそのままファイルサーバへコピーすることもあったが、Fleekdriveでは自動的にウイルスチェックが行われるため、悪意のあるプログラムが侵入するリスクを減らすことができた。クラウドの自在なファイル共有機能を活用して、今後は全国の拠点だけでなく協力会社とも連携して設計データなどのやりとりにも使う予定だが、相手のセキュリティ対策がはっきりせず、受け取るファイルも多いため、ウイルスチェックが有効なのは安心材料だ。
今後、災害が発生したときには、協力会社にもデータをすぐに共有することで、迅速な災害復旧に貢献することができる見込みだ。
まとめ
- 物理的に分かれたバックアップ体制を低コストで実現したかった。
- Fleekdriveは、AWSと独自のバックアップを組み合わせてデータ紛失に備えている。
- Fleekdriveによって、意識することなく強固にバックアップできる体制を構築できた。