オンラインストレージとファイル転送サービスは、いずれもデータ共有に使用される仕組みです。ただし、データの管理方法や使用期限など、いくつかのポイントに違いがあります。この記事では、オンラインストレージとファイル転送サービスの概要やそれぞれの違いについて解説します。各ツールの特徴を理解し、目的に合うものを活用したい方はぜひ参考にしてください。

オンラインストレージとは

オンラインストレージとは、クラウド上でデータを管理できるツールです。インターネットに接続できる環境があれば、PCやスマートフォン、タブレット端末など様々なデバイスから利用できます。サービスによっては、アップロードしたデータの共同編集などの操作も可能です。

ファイル転送サービスとは

ファイル転送サービスとは、クラウド上にデータをアップロードし、他のユーザと共有できるサービスです。データのアップロードが完了すると、ダウンロードページのURLが発行されます。URLをメールやチャットなどで伝えることで、データの共有が可能です。

オンラインストレージとファイル転送サービスの違い

セキュリティ面や機能、利用料金など、オンラインストレージとファイル転送サービスの違いは次の通りです。

使用期限の有無による違い

ファイル転送サービスは、アップロードしたデータの保存期間に制限があります。アップロードから2週間など、あらかじめ決められた使用期限を過ぎるとデータが自動で削除され、ダウンロードすることができません。データの共有が完了する前に期限が過ぎてしまった場合、データの再アップロードが必要です。

一方、オンラインストレージはサービスの契約が続いている限り、データを自由に管理できます。ローカルの端末に保存した場合と同様に、オンラインストレージに保存したデータにはいつでもアクセスできます。オンラインストレージなら期限切れによる再アップロードの手間がかかりません。

セキュリティ面での違い

ファイル転送サービスの中には、通信を暗号化するSSLなどを利用できるものもあります。ただし、高機能なオンラインストレージと比べると、ファイル転送サービスの方がセキュリティ面は弱いことが一般的です。何らかの方法でダウンロードページのURLが知られた場合、第三者からデータをダウンロードされてしまう可能性があります。

オンラインストレージはユーザアカウントがなければ アクセスできず、セキュリティ性に優れている点が特徴です。また、通信だけでなくデータ自体の暗号化にも対応したオンラインストレージなら、情報漏洩のリスクをさらに低減できます。

管理方法の違い

ファイル転送サービスは、複数のフォルダを作ったり、アップロードしたデータを編集したりすることができないのが基本となっています。一方、オンラインストレージでは、 フォルダの入れ子構造や名称などを自由に決め、分かりやすい形で管理することが可能です。

利用料金の違い

ファイル転送サービスとオンラインストレージにはそれぞれ無料のものと有料のものがあります。いずれのツールも、有料のものは無料のものと比べてセキュリティ対策や機能面が充実していることが特徴です。有料のファイル転送サービスでは、転送するデータの容量に応じた利用料金が発生します。ツールの導入費用や運用費用などはかかりませんが、一般的には外部ツールとの連携機能やカスタマイズなどのオプション機能はありません。

一方、有料のオンラインストレージは保存するデータ容量の上限や、管理するユーザアカウントの数に応じた利用料金がかかります。また、外部ツールとの連携や画面カスタマイズなどのオプション機能を利用する場合には追加費用が必要です。

アクセスログや権限設定の違い

オンラインストレージの方が、アクセスログや権限設定などの機能が充実しています。オンラインストレージでは、データにアクセスしたユーザのIDやアクセス日時などのログを確認することが可能です。また、データ編集機能が付いているオンラインストレージの中には、過去のバージョンを確認したり復元したりできるものもあります。

オンラインストレージでは、ファイル転送サービスよりも細かな権限設定が可能です。フォルダやデータごとに異なるアクセス権限を設定したり、アクセス元のIPアドレスに制限をかけたりできます。複数のユーザでデータを共有する時に、必要に応じて権限設定を調整できることがオンラインストレージならではの特徴です。

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