インターネット上のデータ保管庫ともいえるクラウドストレージは、PCはもちろん、スマホやタブレットに保存された大量のデータを整理するのに便利なサービスです。しかもデータの受け渡しや共有が簡単、同期機能がある、複数のデバイスでデータを共有できるなど他のストレージにはない機能もついてきます。直感的に操作できるようになっていますので、PCやインターネットにそんなに詳しくない人でも使いこなすことは十分に可能です。
必要なものはインターネットだけ!?クラウドストレージでできること
クラウドストレージとは、インターネット上の保管庫にデータを保管できるサービスのことです。PCやスマホなどの容量を圧迫することなく、まとまった量のデータを保存することができます。さらにパソコン、スマホやタブレットといった複数のデバイスからもデータの保存や編集、利用が可能です。たとえばPCで取り込んだ音楽を直接スマホで楽しむ、外出先で仕事に必要な文書ファイルを編集する、といった使い方ができます。インターネット環境さえ整っていれば、どこにいてもクラウド上に保存したデータにアクセスすることができます。そのうえ友達や家族とデータの共有も簡単です。メールで送信するのが難しい大容量のデータも、データの保管場所のURLを教えるだけでダウンロードしてもらえます。しかも嬉しいことに、このクラウドストレージサービスでは多くのサービス事業者が無料の個人向けプランを用意しています。すなわち、月額の利用料金なしでこれらの機能が使えるのです。アカウントを取得し、必要なパスワード等の設定を行えば、すぐに利用開始できます。クラウドストレージを利用したことがない人でも、気軽にサービスを利用することができますよ。
クラウドストレージの基本的な使い方
クラウドストレージの詳細な機能については、それぞれサービスを提供している会社によって微妙に異なります。ただ基本的な機能はほぼ共通といっていいでしょう。そこで、ここでは一般的なクラウドストレージの使い方について紹介します。
- データを保存する
アップロードしたいデータをドラッグ&ドロップ、もしくはアップロードしたいファイルを選択するだけで、クラウド上にデータを保存することができます。フォルダを作成してデータを整理することも可能です。 - 同期機能
同期対象のフォルダにデータを保存しておくと、データに変更を加えたとき、保存されたデータに変更が自動的に反映されます。常に最新の状態のデータのバックアップを取ることができます。 - 共有リンク機能
データに直接アクセスするためのURLを作成できます。このURLを相手に伝えることで、メールで直接送るのが難しい大容量のデータもスムーズに受け渡しすることが可能になります。 - データを複数人で共有する
1つのデータを複数人で共有することができます。共有フォルダを作成し、そこにデータをアップロードしたうえで、共有設定の画面から共有したいユーザーを追加します。
よく使われているデバイスは何?
クラウドストレージのメリットの1つはマルチデバイス対応であること。PCはもちろん、モバイル機器からも利用でき、さらに複数のデバイスでデータを共有できます。そこで、ここではみなさんのデジタルライフについてアンケートを実施。PCとモバイル機器、日常生活でどちらを使っているのか聞いてみました。
【質問】
普段利用するものとして一番近いものを選んでください。
【回答結果】
スマートフォンしか使わない:15名
パソコンしか使わない:26名
パソコンとモバイル機器両方使う:107名
その他:2名
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年02月24日~2017年03月01日
有効回答数:150サンプル
PCとモバイル、両方使う人が圧倒的に多い!
回答を集計したところ、PCとモバイル、両方を使いこなしている人が圧倒的に多いという結果になりました。
- パソコンは主に自宅で使っていて、スマートフォンは様々なシチュエーションで利用しています(30代/男性)
- PCは主に仕事や長文メール作成用、スマホは連絡や簡単なメールチェック、WEB閲覧用、タブレットはレシピや雑誌、語学学習用(30代/女性)
- 外出先ではモバイル機器、家ではパソコンを使用しています。(20代/女性)
次に、2番目に多かったスマートフォンしか使わないという人の意見を紹介します。PCを使うような作業はしないという人に多いようです。
- 様々なシチュエーションで使っています。他のものは持っていないので、スマートフォンで済ませています。(20代/女性)
3番目に多かったのが、パソコンしか使わないという人でした。自宅や職場でしかネットを利用しないため、スマートフォンは必要ないと考える傾向があるようです。
- アンケートサイトへの回答や、インターネット閲覧で使用している。(20代/女性)
調査の結果、どちらかしか使わないという人も確かにいましたが、シチュエーションに応じて適した機器を使い分けている人がかなり多いことが分かりました。特に後者の人にとっては、PCとモバイルでデータ共有ができるクラウドストレージのメリットを十分感じられそうです。
スマホで!タブレットで!複数のデバイスで利用するには?
パソコンとスマホ、あるいはタブレットといったように複数のデバイスで同じデータを利用できるのが、クラウドストレージのメリットです。ところでスマホやタブレットなど複数のデバイスでデータを共有するには、どのような設定が必要になるのでしょうか?その鍵となるのがアカウントです。クラウドストレージでは、取得したアカウントごとにデータの保管スペースが割り当てられることになります。つまり、PCでもタブレットでも、同じアカウントでサービスにログインできれば、そのアカウントを使って保存したデータにアクセスできるということになります。PCでクラウドストレージを利用する場合、webブラウザを経由するか専用のデスクトップアプリを使うことになるでしょう。一方、スマホやタブレットからクラウドストレージを利用する場合には、それぞれのクラウドストレージ専用のアプリをダウンロードすることが必要になるのが一般的です。ダウンロードできたアプリを開くと、クラウドストレージサービスのログイン画面が現れるはずです。そこで、利用したいアカウントのユーザーIDやパスワードを打ち込むことで、対象のアカウントが使えるようになります。
自分に合ったサービスを利用してさらに便利に
クラウドストレージを提供しているサービス事業者はたくさんあります。サービス事業者によって扱えるデータの種類や詳細な機能、操作方法などに違いがありますので、自分の利用形態に合ったサービスを探すことが大切です。いきなり有料版を使うのは気が重いという人には、無料で使える個人向けストレージサービスもたくさんあります。プライベートで利用するのであれば、まずは無料版を使ってみるのもよいでしょう。
関連ホワイトペーパー「オンラインストレージを選ぶ時に大事な5つのポイント」