クライアントが抱えている具体的な課題
ある事務代行サービス会社は、幅広い年齢層の女性従業員が多数活躍している。ところが昨今、育児休暇を終えて職場復帰しようとしても、子供を保育園に預けることができず、退職を検討するケースが増えてきている。さらに、親の介護を理由に、これまでどおりの勤務ができそうにないと、相談を持ちかける従業員も増加傾向にある。
そこで、在宅勤務でも仕事ができるように、自宅からでも社内のリソースにアクセスして業務を行える環境を整備しようと検討中だ。ただし、情報漏洩の心配があるため、セキュリティには万全を期したい。仮想の専用ネットワークであるVPN(Virtual Private Network)を利用して、社内サーバにアクセスする方法も考えられるが、できればもっと扱いやすく、低コストのソリューションを利用したいと考えている。
Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由
Fleekdriveはクラウドストレージなので、どこからでもアクセスできる利便性を提供する。外にもれると影響が大きな個人情報を含むファイルや、自宅からはアクセスする必要性がないファイルについては、会社のIPアドレス経由でしかアクセスできないようにすることで、リスクを低減することが可能だ。
また、すべての操作ログを記録し5年間保存することができるので、仮に不正操作が行われたとしても、追跡することができる。このログは労務管理でも活用することができ、アクセス時刻を集計することで、時間外に働いていないかチェックすることも可能だ。ファイルごとにチャットする機能もあるため、ディスカッションやコメントを活用した共同作業がしやすいことも特徴である。
Fleekdrive導入による改善点
この事務代行サービス会社では、オンプレミス(自社運用)のファイルサーバをFleekdriveへと移行することで、インターネットさえあれば、どこからでも仕事ができる環境を整えた。
セキュリティはもちろん、当初は労務管理が正しく行えるか疑念を持つ意見もあったが、ログによる管理に加えて、チャットを使った共同作業の時刻や内容からも適正な労務になっていることを上司がチェックできている。
その結果、育児のため、やむをえず退職を検討していた女性は、在宅勤務での復帰を果たし、介護離職の危機にあった従業員も、引き続きベテランの能力を発揮して働き続けてくれることになった。
また、こうした多様性を受け入れる環境が評判を呼び、企業イメージも向上している。業績が好調で拡大しようとしても採用が難しかった以前とは違って、優秀な応募者が増え、人事担当者が苦労することがなくなってきている。
まとめ
- ファイルサーバを在宅勤務で利用するには、VPNが必要な上、セキュリティも心配された。
- Fleekdriveは証跡としてログを保存でき、チャットによる共同作業も可能。
- Fleekdriveによって柔軟なワークスタイルを実現し、雇用問題の解決につながった。