クライアントが抱えている具体的な課題

ある通信販売会社では、グループ内に多数の従業員を抱えており、ITリテラシーの低い者もいることから、情報システム部門ではヘルプデスク業務に負担がかかっていた。

そんな折に、新たな頭痛の種として現れたのは、Windows Serverの保守期限切れへの対応だ。同社では、業務で使用するファイルを保管・共有するために、Windows Serverを自社で構築してファイルサーバを運用してきた。リプレイスにあたっては、サーバやネットワーク機器など、ハードウェアの設計から始まり、見積もりや選定といった業者とのやりとりが生じることになり、時間や手間がかかるため、担当者の業務負担は大きくなった。

それだけではなく、バックアップのしくみや容量不足への対応など、運用中のメンテナンスに引き続き負荷がかかることはわかっていた。

ちょうど在宅勤務の検討が始まったタイミングでもあり、社外からのアクセスも可能なクラウドストレージの利用を検討しようと考えていた。だが、セキュリティが担保されるのかが懸念される。それに加えて、新しい環境に移行した途端、操作方法がわからずヘルプデスクに問い合わせが殺到するのではないかと心配になっている。

Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由

Fleekdriveは、法人向けの機能が充実したクラウドストレージサービスである。ユーザーの増減には数分で対応することができ、アクセスログが5年記録可能なので、監査上の要件もクリアしている。

また、外部からアクセスしたいという需要に対しても、ユーザーのロールやフォルダ単位で柔軟なアクセス権限を設定することができる。さらに、IPアドレスを限定することで社外からのアクセスを制限することも可能だ。

これなら、社外アクセス用に別途サービスを用意する必要はなく、ファイルの2重管理にもならない。このように、管理者にとって扱いやすいFleekdriveは、Windowsエクスプローラーに近い操作性のインターフェースを持つため、利用する一般従業員にとっても扱いやすいのが特徴だ。

Fleekdrive導入による改善点

実際にFleekdriveを導入したところ、契約するだけで使い始めることができ、サーバ管理者の負担は非常に少なくて済んだ。

また、従業員からの評判も上々だ。同社では、運営するネット上のショッピングモールに出店したい新規顧客を、実店舗を回って開拓している。どこでも新しい提案資料を取り出すことができる上、契約書類や報告書をその場で共有できるため、組織としての判断スピードが向上した。もちろん、セキュリティ面でも考慮されており、外からアクセスできるのは営業活動に必要な資料だけに限定している。

ただし、普段使っているツールを変えるとき、気を付けなければならないのが、従業員のITリテラシーだ。事業規模が大きくなるほど、リテラシーが低い従業員もいて、ヘルプデスクのコストを織り込んでおく必要がある。今回のFleekdrive導入では、それまで使っていたWindows Serverと同じような操作性を継続できたため、意外なほど問い合わせは少なく、担当者は胸をなで下ろしている。

まとめ

  • Windows Serverの保守期限切れを迎え、新しいファイルサーバには管理が容易なクラウドを検討。
  • FleekdriveはWindowsエクスプローラーに似たインターフェースを装備。
  • Fleekdriveで発生するヘルプデスクの負荷を軽減。