クライアントが抱えている具体的な課題

多くの拠点を持つ、ある消費財メーカーでは、社内で使用しているファイルサーバーを、情報システム部が管理するWindows Serverで運用してきた。

限られた人員でメンテナンスやバックアップなどの作業を行ってきたが、利用者も拠点も多く、停止した場合の業務への影響が甚大であるため、作業量だけでなく精神的にも負担を感じていた。拠点拡大や年月の経過によってディスク容量がひっ迫することも度々あり、その都度ディスクを調達して増設作業を行ってきたが、ディスクは高価な上、調達には時間もかかっていた。

さらに昨今では、大規模な自然災害も多発傾向であることから、BCP(事業継続計画)を検討するよう指示が出た。また、OSのサポート期限切れが迫っており、新しいサーバーの移行が必要となったタイミングで検討を進めるうち、クラウドサービスの利用も視野に入ってきた。

Fleekdriveの導入が課題解決につながる理由

Fleekdriveは、法人向けに特化したクラウドストレージサービスだ。ユーザーの増減、ファイル共有、柔軟なアクセス権限設定、アクセスログの記録など、企業が欲しい機能を使いやすい操作性で実装している。幅広い業種・業態、規模での採用実績が豊富で、Windows Serverの保守期限切れを機に、ファイルサーバーをクラウドに移行たいと検討中の企業からの問い合わせも多い。また、既存のファイルサーバーからの移行サービスも提供している。

ユーザー数の増加に伴って使用する容量が増え、規定の容量に近づいたとしても、プラン変更だけで対応可能なため、ディスクの増設といった面倒な作業は必要ない。

データセンターは、高い稼働率で運用されてきた実績のあるアマゾン ウェブ サービス(AWS)の東京リージョンを利用している。ハードウェア、ソフトウェアともにメンテナンスが行き届いており、セキュリティ面でも評価が高い。東京リージョンは2拠点に分散されているため、BCPとしても有効だ。

Fleekdrive導入による改善点

クラウドストレージであるFleekdriveに移行したところ、サーバーやOS、ファイル管理ソフトといったメンテナンスから解放された。また、ディスク容量の残りや劣化状態を監視して、早めにディスクを発注する必要もなくなった。次のOSや、ハードウェアの保守期限を気にする必要もない。社員が増えてもIDを追加するだけの柔軟な運用が可能で、拠点が増えた場合、MPVPNの設定追加作業も不要だ。

自前で新しいファイルサーバーに更新しようとすれば、選定やセットアップの手間、テスト、イニシャルコストなどの負担が大きかったことは間違いない。BCPの面でも、AWS上で稼働しているため、リスクを低減できた。トータルで考えると低コストで運用できるようになったと評価している。

デジタル社会では、ITに明るい人材がより希少となっており、メンテナンス作業から解放された情報システム部の担当者は、デジタル戦略やシステム企画などの業務に時間を使えるようになった。

まとめ

  • 社内のファイルサーバーのメンテナンスやバックアップに時間を取られていた。
  • Fleekdriveは既存のファイルサーバーからの移行サービスも提供している。
  • Fleekdriveの導入により、担当者はメンテナンス作業から解放され、デジタル戦略などの業務に時間を使えるようになった。